鐘 嵐珠の心理に迫る

皆さんこんにちは、わらみんです。
いよいよテレビアニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期の放送がスタートしましたね!
12人と1人が織りなす物語、新しいOP・ED、新しい劇中挿入歌など楽しみな内容が盛りだくさんでこの3か月間は虹ヶ咲が熱い期間になりそうです!


⓪はじめに

さて、先日早速1話が放送されましたね。同好会のPVが映画のような内容だったり(最初見るアニメ間違えたかと思いました笑)、新登場のランジュがカッコ良さと美しさを兼ね備えたパフォーマンスを披露したり、侑とランジュが互いの思いをぶつけあったりと最初から盛り上がりっぱなしでしたね!

中でも特に私が印象に残っているのは以下の2つです。
・ランジュが同好会と自身のスクールアイドルとしての方向性の違いを主張し、同好会には入らずあくまで一スクールアイドルとして第2回SIFへの参加を表明するシーン
・今回の挿入歌「Eutopia」のMV内に散りばめられたランジュの心理を表すようなシーンやオブジェクトの数々

今回はこの2つを軸として、ランジュの心境はどのようなものなのかについて考えたことを書いていきたいと思います。最後まで見ていただけると嬉しいです!


①MVから心理を読み解く

先程も述べたように、「Eutopia」のMV内ではまるでランジュの心理を表しているかのようなシーンやオブジェクトが存在していました。その中でも特徴的に感じたのは以下の5つです。

・水
・鳥籠(檻?)
・ランジュがかき消した人々
・ランジュが前髪をかきあげるシーン
・メインステージ上にあった大量の水槽

①水

MV中に頻繁に、というかサビ前までほとんどのところに出てきたのが「水」です。これだけの描写があるのなら絶対に何か関係あると思いピックアップしました。

水には分析心理学的に、「無意識」「感情」「活力」「治癒力」といった象徴があると言われています。
今回のMVの内容を見ると、「無意識」のニュアンスが強いように思えます。なぜこのワードをピックアップしたかは後ほど述べます。

②鳥籠

水と同様、MV中にこれでもかというくらいに出ていたのが「鳥籠」です。曲中映像では水とセットで出てくることが多く、ランジュ本人が水中の鳥籠に閉じ込められていた描写、りんかい線車内でランジュの周りに存在する無数の「中に水が入っている鳥籠」が確認できました。

鳥籠と聞くと、「不自由」を連想します。実際「籠の中の鳥」という言葉も存在するくらいです。

ここで、先述した「水」=「無意識」の式を当てはめてみます。
水と鳥籠を組み合わせることによって「無意識のうちに自由を奪われている」という解釈をすることができます。

MV中のりんかい線車内のシーンを振り返ってみると、「ランジュには周りの人間が無意識のうちに何かに囚われているように見える」と捉えることができます。
また、サビ前のシーンではランジュが水中の鳥籠から直接の描写はないものの解放されるようなシーンが描かれています。このシーンでは「ランジュが何かから解放された」と解釈することができます。
では、「ランジュが囚われていた何か」「ランジュの周りにいる人間が囚われている何か」とは一体何なのでしょうか。これについても後ほど説明します。

③ランジュがかき消した人々

この描写に関してはアニメ本編の考察とあわせて述べたいので項目のみに留めておきます。

④ランジュが前髪をかきあげるシーン

サビ直前でランジュが前髪をかきあげるシーンがありました。
前髪をかき上げる動作は、心理学的には自分自身の魅力をアピールする時の動作だと言われています。自分のパフォーマンスでその場にいた生徒たちに魅力をアピールしたランジュの心理そのものと言えるでしょう。

⑤メインステージにあった大量の水槽

ランジュがパフォーマンスをしていたメインステージには大量の水槽が設置されており、その中では無数の魚が泳いでいました。また、MV中におけるランジュの入浴シーンでも窓の外を大量の魚が泳いでおり、まるで水槽のようでした。

実は夢占いにおいて水槽で小魚を飼う夢は、自身が何かを支配したりコントロールしたりできるものを持ちたいという願望の顕れだと言われています。

では、ランジュは何を支配したかったのでしょうか。それは同好会のPVを見に東棟を訪れていた人たちとみて間違いないでしょう。

事実、ランジュは劇中で自身のパフォーマンスでその場を一瞬でライブ会場に変え、その場にいた人たちを同好会のメンバーも含めて魅了していました。

スクスタにおいてもランジュはライブを始める前に「支配してあげる」と宣言していました。
自身のパフォーマンスでその場を魅了した=支配したランジュを表した描写として、これ以上ないくらいぴったりな演出だと思います。


②アニメと合わせて心理を読み解く

さて、MVに出てきたシーンからランジュの心理を読み解いてきましたが、それだけではさすがに不十分なので、ここからはアニメのランジュの言動を振り返りながら、足りない部分を補完していこうと思います。

①「与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃパフォーマンスもできないアイドルなんて情けないわ」「この同好会では私の夢は叶いそうもない」

これはランジュが同好会のメンバーに向けて放った言葉です。ランジュを案内している途中のシーンで、歩夢自分を含めて同好会のみんなが侑やファンのみんなに支えられているからこそスクールアイドルでいられると話していましたが、ランジュはそれとは真逆の考えです。

ランジュの夢は「誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい」というものでした。私個人的には「誰よりも」という部分がキーワードになると考えています。
ランジュの夢は「全てのスクールアイドルの頂点に立ちたい」と言い換えることもできるのではないでしょうか。言い換え方がすごく単純になってしまいましたが、「絶対的な頂点に立つために最後に必要になるのは結局自分の力である」というのがランジュの考えなのではないかと思います。
だからこそ、誰かに支えられながら夢を叶えていくスタイルの同好会に対して「この同好会では私の夢は叶いそうもない」と主張した訳です。

上記を踏まえたうえで、先程の気になるMVのシーンでピックアップした「ランジュがかき消した人々」の項目に戻って考えると、これは「頂点に立つのは己一人」「周りの助けは不要」といったランジュの心理を表したものだと捉えることができます。

②「もう一度聞くわ、侑。あなたはどうして同好会にいるの?」

これはランジュに対して放った台詞です。の夢がスクールアイドルでない以上、このような疑問が湧いてくるのは至って普通のことだと思います。

ランジュが見抜いていたかどうか定かではありませんが、侑の現状は小テストで赤点をとってしまうという音楽科と同好会活動の両立ができているとはとても思えないものでした。
あくまで憶測ですが、ランジュの目には「同好会にいることが枷になって侑自身の夢が叶えられるのが困難な状況にある」という風に見えていたのかもしれません。

だからこそランジュ「同好会を離れて自分の夢を真剣に追い求めるべきよ」と続けて侑を気遣っているともとれる言葉を放ったのではないでしょうか。


③ランジュの「過去」を考える

ここまで、MVとアニメ本編と合わせてランジュの心理を考察してきました。先程「水」と「鳥籠」の項目で、ランジュの周りの人々は何に囚われているように見えたのか、ランジュはかつて何に囚われていたのかという疑問を掲示しましたが、私の中で一つの仮説が立ちました。

それは、ランジュの周りの人々やかつてのランジュが囚われていた鳥籠の正体は「仲間」ではないかということです。

今から述べる内容は一人のラブライバーの憶測に過ぎないということをご理解いただけると嬉しいです。

ランジュはかつて「仲間」関係のことで失敗したのではないかと考えています。

文章にするにはまだ力不足で説明しづらいので、予想を箇条書きにしてまとめてみました

・ランジュもかつてはスクールアイドルのグループに所属していた
・グループとして活動する以上は仲間全員が1つの方向を向いて活動しなければグループの目標や夢は達成できない
・先述の通り、ランジュは「誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい」という夢があった
・グループの方針とランジュの夢との間で摩擦が発生した(おそらく1期2話における5人時代の同好会のトラブルに酷似した内容)
・自分の夢を叶えるためには仲間の存在が枷になると考えたランジュは一人で夢を叶えることを決意した

以上が私の予想した「ランジュの過去」です。


④侑の決意を聞いて

さて、最後に同好会にいる理由を問いかけた後に返ってきたの言葉を受けてのランジュの心理を読み解きたいと思います。

「でも、やりたいことをやりたいって気持ちだったら私だって負けてないつもり」「私だって私のやり方でこの同好会で夢を叶えたいって思ってる」と返していました。現状はまだまだではあるものの、ランジュに返答しているの目は「大好きな同好会活動をしながら、音楽の夢を叶える」という決意と覚悟に満ちていました
それを見たランジュはどこか、を少し認めているように見えました。

ランジュのやり方を否定しているようには全く見えませんでした。それは、ランジュが「仲間」というものを完全には否定していないことの裏返しであるとも思えます。

だからこそ、ランジュは自分のやり方が本当に正しいのかを確かめるために同好会に勝負を挑んだのではないかと考えています。


⑤最後に

以上が、アニメ2期1話を踏まえてのランジュに関する私の考察になります。

私自身、登場人物の心理を読み解くことは苦手で、一部ぶっ飛んだ内容の考察もあったと思います。もう一度言いますがこれはあくまで私個人の考察なので、今回の記事は一人のラブライバーの考察程度に捉えてもらって構いません。

この記事を書いているときも休憩中に1話を見ていたのですが、まだ1話だけなのに見どころが満載で、何度見ても盛り上がれるくらいにのめり込んでいました。

2期はまだまだ始まったばかり、これからどのような展開を迎えていくのかとても楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!