あの場所で交わした新たな約束

 

 こんにちは、わらみんです。

 先日、私はAqours 6th Love Live! ~KU-RU-KU-RU Rock'n Roll TOUR~ WINDY STAGE」に2日間現地で参加させていただきました。

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 まずは一言、史上最高のライブでした…!


 おそらく、今までのライブで一番泣いていたし、今までのライブで一番笑っていたと思います。

 Aqoursに感謝の想いを伝えに行ったつもりでしたが、逆にAqoursからたくさんのものを貰うことになりました。



 ライブが終わった後、私がAqoursを追ってきた中で抱え込んでいたものを整理できたので、それを忘れないためにも今回こうして記事を書いています。

 今回は、WINDY STAGEに参戦するまでの私の心境と、WINDY STAGEで感じたこと、そして未来のことについて書き残したいと思います。


 この気持ちは決して忘れてはならないものだから。


①過去

 ライブを振り返る前に、この公演に参加するまでの私の心境を書き残していこうと思います。

 今回のライブの思い出は、そこに至るまでの経緯も含めてのものだと感じているからです。

 私の気持ちを整理したものになっているため、もしかすると読んでいる方にとって不快な内容が入ってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

 これも、私にとって忘れてはならないものだと思っています。



 Aqoursの4thライブが開催された2018年当時、私は今ほどラブライブシリーズ」に対して熱を入れて追いかけているわけではありませんでした。

 当時は福岡に住んでいて、学生であり、他の趣味も持っていた私にとって東京で開催されるライブというのは金銭的にハードルが高く、ライブビューイングもパスしていました。



 その選択をしたことをひどく後悔することになるのは、それから約1年後のことでした。



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 2020年1月のラブライブフェスにライブビューイングで参加し、数週間後のGuilty Kiss武蔵野公演に現地参加した後は、私の中でラブライブシリーズに対する想いが大きくなっていました。



 すぐにでもほかのライブも見直したいと思った私は、以前に買っていたAqours3rdライブBlu-rayを再生しました。

 ですが観ているうちに、どこか自分の中で違和感を感じるようになり、そして徐々に肥大化していきました。

 そして数か月後の4thライブYou tube同時上映会で、自分の中にあった違和感の正体に気づきました。


 それは、「東京ドームでのライブというAqoursの一つの到達点であった4thライブの思い出の中に自分の存在が無かったこと」です。

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 あの場所で披露されたAqoursシップも、9人版「想いよひとつになれ」も「キセキヒカル」も「Thank you,FRIENDS!!」もダブルアンコールも…。数々の思い出の中に自分がいなかった。


 あの場所で交わした約束である「2度目の東京ドーム」。その約束を交わした瞬間に立ち会えなかった。


 あの場所で感謝の想いを伝えることができなかった。


 あの場所で「Aqoursの10人目」になることができなかった。


 3年半前のあのライブは、Aqoursにとっても、私を含めてAqoursを追っていた全ての人たちにとっても特別なライブだったことに間違いはないでしょう。

 だからこそ、「あのライブに参加しなかった」という現実は、大きな「後悔」として、そしてそれは「呪い」へと形を変えて2年もの間、私の心を蝕んでいくことになりました。

 「どうしてあの時、もっとラブライブに向き合っていなかったんだ」「どうしてあの時、無理をしてでも東京ドームに足を運ばなかったのか」

 その後悔が消えることはありませんでした。

 そしておそらく、これは自分が生涯を終えるまで消えることはないのかもしれません。


 たった一つ、選択を誤るだけでこんなにも苦しむことになるんだなって。


 この時やっと気づいたんです。私は自分が思っている以上にラブライブシリーズのことが、Aqoursのことが大好きだったんだなって。

 そして今まで気づけなかった自分を酷く責めることになりました。




 Aqoursに会いたい」「Aqoursのライブに参加したい」と心から思い始めたタイミングは、丁度コロナ禍に入ってからでした。

 当時楽しみにしていた、Aqoursのユニットライブ「Perfect WORLD」はあと一歩のところで中止、「DOME TOUR 2020」も中止、そして結成5周年のつま恋での野外ライブも中止。


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 本当に会いたいと思った時に限って、叶う目前にしてことごとく打ち砕かれてきました。

 それまで一緒にラブライブを追ってきた友人の中にも、環境や心境の変化によって、ラブライブから離れていった人たちもいました。



 一緒に追ってくれる人たちの存在も、ライブが開催されていた環境も、全部「当たり前」ではなかった。全てが「奇跡のような瞬間」だったんだと。そう気付きました。

 だから、今でも私と連番を組んでくれている友人や、ラブライブのことを一緒に語れるフォロワーさんの方々には本当に感謝の気持ちで一杯なんです。




 「あの場所で、約束の地である東京ドームでAqoursのライブを見たい。感謝の想いを届けたい」

 2年間、ずっとそう願っていました。ラブライバーの私としての最大級の目標になっていました。

 そう思っていた時、今年の3月に発表されたのがAqours、2度目の東京ドームでのライブ」

 既に私の中に「行かない」という選択肢は存在していませんでした。

 なぜならその瞬間に、「行って、必ず4thライブの分まで感謝の想いを伝える」という、一方的ではあるものの「約束」をしたから。



 「チケットをご用意いたしました」


 抽選結果でその文面を見たとき、嬉しすぎて思わず涙がこぼれそうでした。


 ようやくあの場所でAqoursに感謝の想いを伝えることができるんだ。一方的に交わしたものだけど、約束を果たしに行くことができるんだ。

 そんな思いがとめどなく溢れてきました。

いつか…それは今だった

待ってた この日を待ってたよ

(「なんどだって約束!」から引用)


 開催当日、この歌詞が頭の中で繰り返し再生されていました。

 ずっと待ち続けたこの日がとうとうやってきた。その事実だけでも感極まってしまいました。

負けたくない いろんなことに

しかたないとあきらめない

本当に 本当に 会いたいから

(「なんどだって約束!」から引用)


 この2年間、何度も悔しい思いをしてきました。時には4thライブに対する後悔も抱えながら、涙を流した日もありました。

 だけど、私はAqoursのことが大好きだから、会いたかったから。挫けそうになった時もあったけど、諦めたことは一度もありませんでした。

 Aqoursはどんなに苦しい状況に立たされても諦めずに走り続けたから、私もこんなところで諦めるわけにはいかないと、自分自身を奮い立たせながら走ってきました。



 そんな2年間の思いを抱えながら、私は東京ドームの中へ足を踏み入れました。

②WINDY STAGE

 生まれて初めて踏み入れる東京ドーム。楽しみ半分、緊張半分といった心境でした。


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 今まで参加したライブ会場で最も大きな場所、アキバレポーターによる注意事項の読み上げ、浦の星交響楽団、最大規模の光の海…。
 

 全てが私にとって初めての体験で、興奮のボルテージが最高潮に達するのに、時間は必要ありませんでした。


 会場が暗転し、加藤達也さんの指揮のもと、浦の星交響楽団による演奏が始まりました。


 「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」

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 私が今まで参加したサンシャイン関連のライブでは一度もオープニングとしてメインテーマが流れたことはありませんでした。

 当時は興奮しすぎてて考えていなかったのですが、改めて振り返ってみると

 「初めて現地で聴くサンシャインのメインテーマを東京ドームで、しかも生オーケストラによる演奏で聴くことができるなんて、なんて贅沢なんだろう」そう思わずにはいられませんでした。

 あまり勝ちとか負けとかそういう言葉を使いたくはないのですが、

 正直、初が生オケは勝ちでしょ!

 そんな感じでドヤってました(笑)



 そしていよいよAqoursの入場。トップバッターを飾った曲は

 「なんどだって約束!」

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 4thライブの時に誓っていた2度目の東京ドームライブ。3年半の間、数々の苦難を乗り越えて再びこの地に立っている。約束を果たしに来ている。


 あの時参加してなかった以上、「おかえり」の4文字を言う資格はないけれど、それでも「Aqoursが再び約束の場所に帰ってきた」という事実だけで、感情が爆発していました。


 サビの時に、超大型モニターに画面9分割でメンバーが映し出されたのですが、映像効果もあったのでしょうけどAqoursのメンバーのあまりの偉大さもあって、荘厳さすら覚えるレベルです。


 これが「今」のAqoursなんだなって。



 そして立て続けに披露された2曲目

 「未体験HORIZON」

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 このライブまでは、未体験HORIZONが披露されたのってラブライブフェスだけで、当時現地参加できなかった私にとっては初めて現地回収できたというだけでも嬉しかったんです。

 でもそれだけじゃなくて、3年半前に高槻かなこさんが言っていた「センターを取りたい」という言葉。その宣言を果たし、東京ドームで自分のセンター曲を歌っている。

 様々な要素が合わさって、感情が限界を迎えていました。

 2曲披露時点でこの状態だったから、「この後どうなるんだろう?」と内心思っていました。



 そしてそこから先は初披露曲のオンパレードでした。

 この時のために温存していたんじゃないかと勘繰りたくなるくらいです。



 ライブが中盤に差し掛かると、全く予想しなかった展開が訪れます。それが

 「Next SPARKLING!!」そして「i-n-g,I TRY!!」
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 正直、度肝を抜かれました。

 5thの表題曲であり映画の集大成である「Next SPARKLING!!」が、もはや彼女たちにとっては1つの通過点となっていたこと、そして「i-n-g,I TRY!!」と組み合わせることによって、Aqoursがまだ現在進行形であるということを見せつけられました。

 この時思ったんです。今回の東京ドームですら彼女たちにとっては1つの通過点に過ぎないんじゃないかって。この先、これ以上の展開が繰り広げられるんじゃないかって。そんな予感がしていました。



 ライブ終盤、この2曲によって私の涙腺は決壊することになります

 「キセキヒカル」想いよひとつになれ

 この2曲、現地初回収だったんです。しかも生オーケストラ。つくづく、なんて贅沢なことなんでしょうね…。

 ずっと現地で聴きたいと思っていた私にとって、諦めずに走り続けた私へのご褒美なんじゃないかとさえ思っていました。

キセキは起こると知ったよ

あの頃の僕らへと 教えてあげたい

あきらめないことが 夢への手がかりだと

今だから言ってもいいかな 言いたいね

(「キセキヒカル」から引用)


 Aqoursが再び東京ドームに降り立つという奇跡、「私」がその瞬間に立ち会えるという奇跡。重ねて言いますが「諦めなかった」この事実が、あの2日間を生み出したんじゃないかと、そう思います。

 そして「私」の部分は、今回のライブに参加した他の方にも言い換えることができると思います。



 そして、何よりも嬉しかった瞬間が「ダブルアンコール」

 1回目のアンコール後にAqoursのメンバーが去っていった後、BGMに合わせた会場内の手拍子は止まないどころか、段々と大きくなっていきました。

 私もあの時はただひたすらに、がむしゃらに手を叩いていました。


 だって、もう一度会いたいから。感謝の想いをもっともっと伝えたかったから。


 そしておそらく、同じ思いの人は私だけではなかったのかもしれません。その理由が、あの会場内に響きわたる大きな手拍子だったんだと思います。

 だからこそ再びAqoursが姿を現してくれた時、想いが伝わったんだと実感して嬉し涙が止まりませんでした。


 そして披露された曲は、2回目の「なんどだって約束!」

 この曲の何がすごいって、今回のライブにおいて最初に持ってきても最後に持ってきても意味を成すところなんですよね。

 ライブの最初に持ってくることで「過去に交わした約束を果たしに来た」という意味合いを持ち、ライブの最後に持ってくることで「これから先の未来への約束を交わす」という意味合いを持つ。

 「約束」これこそが今回のライブのコンセプトだったんじゃないかと思っています。

次もきっと 笑顔で あいさつしよう

いつ? すぐ! すぐだよ!!

伝わってる 大丈夫 だから みんなと一緒に約束しよう!

(「なんどだって約束!」から引用)


 あの場所で、Aqoursの魂のこもった誓いの叫びを聞きました。



 「二度あることは三度ある」と言っていたように、Aqoursは再びこの場所に戻ってくる。

 これからもAqoursは走り続ける。

 そう約束してくれたから。

 だから、私も今度は「一方的ではない」約束をあの場所で交わしてきました。

 「胸を張って笑顔で、Aqoursと再会できるように、私も走り続ける」と。

 それまでは4thに参加できなかった故に苦い記憶しかなく、名前を出すのも嫌だった東京ドームが、あのライブを通してAqoursと新たな約束を交わした「大切な場所」へと変わった瞬間でした。



 開演前までは、ライブが終わった後に大泣きしているのかなと思っていたのですが、今まで参加したライブの中で一番の笑顔でドームを後にしていました。


 間違いなく、一生忘れることのない最高の思い出です。

③今、そして未来

⑴「呪い」の正体

 あの2日間を通して、私の中にあった「呪い」はほとんど消えていました。

 しかし、完全に「呪い」から解放されるためには最後のパーツである”呪いの正体を知る”ことが必要でした。

 ですがその正体を知るのに時間は必要ありませんでした。

 私の中にあった「呪い」の正体はズバリ

 「自分の中で4thライブを必要以上に神格化しすぎていたこと」です。

 それまで私の中で、Aqoursが東京ドームに初めて到達した4thライブがAqoursの集大成だと錯覚してしまっていたんです。


 だけど、Aqoursはずっと走り続けていた。空白の2年の間にも歩みを止めることは決してなかった。

 それに気づいた瞬間、自分の中の呪いを解くのは驚くほど簡単なものでした。

 正直、なんでこんな簡単なことに気づけなかったんだろうとさえ思っていました。


 あのライブは私に

 「何を勝手に終わらせてるんだ。Aqoursは現在進行形なんだ。走り続けてるんだ」と言ってくれていたような気がしました。

 そしてとどめにEXTRAライブの開催と「幻日のヨハネのアニメ化

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 その時に心の中で叫びました。

 Aqours始まってるじゃん!これからじゃん!」って。

 ライブ開催まで、「今回の東京ドーム公演参加という自分にとっての最大目標が達成された後はどうしよう」と考えていたんですけど、これからも全力で走っていく宣言をしたAqoursを目の当たりにしたら、自分も一緒に走り続けるしかないじゃん!って思えたんです。

 今まで「過去」を原動力にしていた自分が「今、そして未来」を原動力にし始めた瞬間でした。

⑵「10人目」

 私がAqoursを追う上で今までずっと引っかかっていたことが、「10人目」についてです。

ステージは9人でも

ここにいるみんなが 10人目だって感じて

いまがあるんだよ

(「No.10」から引用)


 私は今まで、4thに参加してようがしていまいが「10人目」を名乗ることはできない、名乗る資格は無いんじゃないかと考えていたんです。

 自分の中で、「10人目」を名乗る資格があるのはAqoursと同じ輝きを放つことができる人間だけ」という考えがありました。だからAqoursのメンバーと呼べるのは、あの9人(18人)以外には存在しないとずっと思っていました。

 それにもかかわらず、Aqoursが我々のことを「10人目」として迎え入れようとしてくれているのは何故なのか疑問に残ったままでした。

 考えた末に、一つの結論に達しました。(以下個人の見解です)

 「10人目」とはメンバーのことを言っているのではなく、Aqoursと共に走り続けたみんなの「総称」を指しているのだと。

 数式的に書くとするならば「9+n」。nに入る部分が今までも、そしてこれからもAqoursと共に走り続ける一人ひとりの人たちです。


 今回のライブで感じたこと、考えたことを振り返ると、私も「10人目」を名乗ってもいいのかなって思えるようになったんです。

 だって、私も「諦めずに共に走り続けた者」の一人だから。

 今だから胸を張って言えます。私も「10人目」だと。

④最後に

 「呪い」から解放されて、新しい約束を結ぶことができた今回のライブでしたが、もちろん4thに参加できなかった悔しさはこれからも消えることはないでしょう。ですが、それも大切な経験としてこれから先の未来へ一緒に持っていこうと思います。

 あの悔しさのおかげで、あの2年間のおかげで大切なものに気づけたから。

 そして、約束は「交わす」だけでは意味がありません。「果たす」ことで初めてその意味を持ちます。今回交わした新たな約束を必ず果たすためにも、これからまた新たな展開を迎えるラブライブサンシャインを、Aqoursを全力で追いかけ、自分自身の人生も全力で駆け抜けていきます。






 最後に、3年半前に東京ドームで約束を交わしたすべての方々

 

 皆さんがかつてあの場所で交わした約束のおかげで、私も「今」を駆け抜ける「10人目」として未来への約束を交わすことができました。

 本当に、ありがとうございました。


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