Burning Royal Blue Soul

 6月29日は私の虹ヶ咲最推しである朝香果林の誕生日です!!

 記念すべき本日ですが、私が思う朝香果林の「情熱の炎」と朝香果林の持つ「壁を壊す力」についてスクスタを基にして考えたことを語ることが出来ればとおもい、こうしてブログを書かせていただきました。

 よろしければぜひ最後までお付き合いいただければと思います

 (※本記事ではスクスタの時系列を「1stシーズン」→「Fire Birdキズナエピソード」→「2ndシーズン」→「校内フィルムフェスティバル」の順番であるものとして進行していきます)

 

①「壁を乗り越える力」と「壁を壊す力」

 以前、私はTwitterでこのようなアンケートをとりました。


 当時の私は、「壁を乗り越える力」「壁を壊す力」共存し得ないものであり、かつ果林は「壁を乗り越える力」を持っている側の人間だという考えを持っていました。

 ですが、スクスタのR練習着のサイドエピソードで本人はこう言っています。

 

スクールアイドルのトップに立つ、
そのためなら、今はどんなことにもぶつかっていきたい気持ち

(スクスタサイドエピソード「前進、あるのみ!」より引用)


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 当時の私「あれ…?思いっきり壊しに行こうとしてね…?」

 私の考えは振出しに戻ることになりました。もう一度スクスタを振り返っていく中で新たな考えが生まれたので、一先ず私なりの答えを箇条書きで綴らせていただきます。

 ⑴果林は元々、「壁を壊そうとする側」の人間だった
 ⑵しかし、2ndシーズンにおけるトーナメントの敗退で壁を壊すことが出来ずに一度躓くことになる
 ⑶しかし、「ライバル、だけど、仲間」に支えられて「仲間と共に壁を乗り越える力」を手に入れる
 ⑷その成長があったからこそ、その先で「壁を壊す力」も手に入れることが出来た

 こんな感じですかね。それでは各項についてもう少し詳しく説明していきましょう。

 まず⑴については先程の通り、果林は「誰よりも注目されるスクールアイドルになりたい」=「スクールアイドルのトップに立ちたい」という想いがあって、それはいくつもの壁を壊していくことで叶えていくものだという考えが彼女の中にあるのではないかと思っています。

 次に⑵について

 メインストーリー24章にて、愛が主催したトーナメントで果林はかすみに敗北し、一度スランプに陥ってしまいます。

 以前、私はアンケートで「果林が自分を見失う事が無ければかすみに勝っていたと思いますか?」という質問をしました。


 実はこのようなアンケートを取らせていただいたのには理由があって、果林が「壁を壊すために必要なパーツ」って何なんだろうと探している途中だったんです。

 これについて拝見した意見やアニメ・スクスタメインストーリーの再視聴を通して、私は次のような考えにたどり着きました。

 「果林がトーナメントでかすみに勝利する条件の一つが『彼方やエマの存在』であり、果林が壁を『乗り越える』ために必要な存在」

 この時に果林の前に立ちはだかった壁は何だったのでしょうか。

 私はその壁の正体は「自分自身を見失っていた果林自身」だったのではないかと思います。そしてこの壁は「壊すための壁」ではなく「乗り越えるための壁」であり、果林はその壁を乗り越えた先で「壁を壊す力」を手に入れることが出来るのではないかと考えました。

 

私ね、自分のパフォーマンスのことばかりで、
周りのことがまるで見えてなかった。
今更だけど、気付いたの

エマは、わかってたのよね。
私が独りよがりになってる、って……

たぶん、そうなんだと思う……。
わたし、果林ちゃんのステージ、すごく好きだったの

果林ちゃんはね、ステージの上からわたしたちに言ってたんだよ。
「私だけを見て、よそ見は許さない」って

そういう果林ちゃんのわがままなところがキュンとくるの。
わたしがついてなきゃダメなんだな、って……

(中略)

最近の果林ちゃん、
技術を磨くことに一杯一杯になってるのかなー、
って思ってたよ

彼方ちゃんは果林ちゃんのこと見つめてるのに、
果林ちゃんはすごく遠くを見てるんだもん……

それって、果林ちゃんの目指すものが、すごく高くて、
すごく遠くにあるからだと思うんだけどさ……

(中略)

さっき、エマも彼方も言ってたわよね?
視線が欲しい、見てほしい、
よそ見は許さない、って

ほんと、その通り。それだけ

ただ一番になりたいの。一番注目を集めたい、
みんなの視線を独り占めしたい、全部を独占したい、
とにかく始めたからには一番になりたい

μ'sよりもAqoursよりもすごいって、
かすみちゃんやみんなよりも大好きだって言ってほしいのよ

(スクスタメインストーリー25章「私のままで、もっと高く」8話「私のエゴ」より引用)


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 自分が今どういう状態になっているのかって、案外自分自身だと分からないものです。ですが彼方やエマが動いたからこそ、果林は自分自身を見失っていることに気づくことができたし、自分が目指しているスクールアイドル像を再認識することができました。

 彼方やエマの存在によって、果林は「自分自身」という壁を越えることができたのです。果林一人だけでは気づくことが出来なかったし越えることは出来なかったのではないでしょうか。

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 実のところ、「じゃあそれでかすみに勝つことは出来たのか」と聞かれるとはっきりした答えはまだ出せていません。なぜなら、ここまで来た段階でようやくかすみと同じラインに立つことが出来たと思っているから。

 次に⑶と⑷について

 その後の果林の成長がわかる場面が校内フィルムフェスティバルにて見ることが出来ました。

 キズナエピソードにて、映画研究部のお手伝いをする際に、映画の主人公に少しでも近づきたいという想いからサックスの練習に励んでいました。

 この場面で見えたことは、果林が「自分だけ」でなく映画研究部のメンバーや映画の主人公等、実在の人物からフィクションの人物にも自分の想いを伝えようとしていたことがうかがえます。

 4thアルバムに収録された果林のソロ楽曲は「Turn it Up!」ですが、レコードが表面と裏面で曲を変えるように、録音されている曲を何曲も使い分けて色んな音楽を伝えるように、果林も様々な方法を用いて自分自身を伝えようとしている様子が伝わってきます。色んな自分を伝えることで皆からの注目を集めたい、視線を独り占めしたいという果林の想いがこれでもかというくらいに伝わってきました。

 事実、4thライブやDiverDivaのユニットライブで「Turn it Up!」が披露された時も、私は朝香果林に、久保田未夢さんに夢中になっていました。「Starlight」や「Wish」、「Fire Bird」とはまた違った新たな果林の一面を見ることが出来ました。

 そして校内フィルムフェスティバルでの経験を通して、果林はついに「壁を壊す力」を手に入れることが出来たのだと思います。

 「壁を越える力」を手に入れるための鍵が「自分の気持ちに気づかせてくれる仲間の存在」なのだとしたら、「壁を壊す力」を手に入れるための鍵は「その仲間からもらった言葉や仲間と共に過ごした経験を胸に、一人で壁に立ち向かっていく勇気」なのではないかと考えています。

 そしてついに、果林は壁を一つ壊すことに成功します。それがキズナエピソード36話「当たって、砕け!」に描かれています。

 もうタイトルからしてヤバいですよね…(語彙力)

 読者モデルコンテストで優勝した果林。その直前に「あなた」が投げかけた言葉が本当に好きすぎて…

 果林が「当たって砕けろ」って言ったのに対して「当たって砕いてきてよ!」って言った瞬間に、「あなた」にとって果林はもう「壁を壊すことが出来る人間である」ということを認めたのだとすぐに理解しました。

 

これはキミと二人三脚で獲ったトロフィーだもの。
だから私のものだけど、キミのものでもあるの

キズナエピソード36話「当たって砕け!」より引用)


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 先程、壁を壊すために必要な力は「仲間からもらった言葉や仲間と共に過ごした経験を胸に、一人で壁に立ち向かっていく勇気」と述べました。ここで重要になるのは「一人」だけど「独り」じゃないということです。

 「成長した果林の力」「どれだけ離れていても『あなた』や同好会のみんながいるという事実に対する気づき」。これこそが「壁を壊す」ために必要なものなのだと思います。

②「青」は「赤」よりも温度が高い

 個人的に朝香果林を属性で表すなら「炎属性」だと思っています。

 上記の考えに至るきっかけとなったのは、虹ヶ咲の3rdアルバム収録曲「Fire Bird」です。それまでの果林のイメージとは全く違う、衣装も赤を基調としたものです。キズナエピソードにおいて、「Fire Bird」の時に果林の過去に基づいて彼女の内面が徐々に明かされていきました。

 キズナエピソードにて、果林は過去にモデル仲間とグループを組んでファンクラブを作る企画で自分と周囲との温度差についていけずにグループを外されたという苦い思い出が明らかになりました。誤解のないように言いますと果林が「周囲より熱すぎた」という意味での温度差ですね。

 ここで果林は「ほどほどを学んだ」と言っていますが、スクスタ1stシーズンのことを振り返ると、朝香果林という人物からは考えられないセリフです。

 

…自身、あったんだけどな

ギャラリーの支持がもらえないなら……
せめて、点数だけでも上をめざしたい

もっと……もっと頑張らなくちゃ

(スクスタメインストーリー8章「μ'sの秘密を探れ!」第8話「心を動かすもの」より引用)

 

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 ダンスバトルで絵里に敗北した後もなおその闘志を燃やし続けていた果林ですよ?当時は違和感でいっぱいでしたね…

 それに冒頭でも触れましたが、果林は本来「どんなことにもぶつかっていきたい人」なんです。

 ここで私が考えたのは、果林の情熱の炎は「ふさわしい場所」で燃え上がらせた後で「決して消えないもの」になるのではないかという予想です。

 そして、その予想は的中することになります。

 

ほどほどを学んだって言ってるけど、
果林さんはそんなふうに見えないよ?
撮影のために食事制限だってしてるじゃない

なにより、スクールアイドルをしている時の果林さんは、
真剣でいつも一生懸命だと思う

それは……キミに、そしてみんなに出会ったおかげね。
だって、みんな本気なんですもの

(中略)

果林さんの熱さ、私が全部受け止めるよ!
全力には全力で応えるから、一緒に上を目指そうよ!

(中略)

そうね、そうだったわ。初めて会った時からキミは全力だった。
手を抜いたことなんて、一度もなかったわね

だからこそ、今ここに私がいるんだもの。
ふふ……本当に、キミは面白いわね

キズナエピソード18話「面白いじゃない」より引用)

 

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 朝香果林にとって、自分自身の「情熱の炎」をフルパワーで発揮できる場所は「同好会」であり、「あなた」だったんです。

 スクスタにおいて、果林は誰かに「焚きつけられる」描写が多いなって感じていたんですが、それが一番わかりやすく描かれていたのが「Fire Bird」キズナエピソードだったと個人的には思います。

 常に切磋琢磨できる「仲間」であり「ライバル」と呼べる存在がいたから、隣で支えてくれて言葉で直接焚きつけた「あなた」がいたから、一度は弱ってしまった果林の炎を再び大きな炎へ、そして決して消えることのない炎にすることができたのではないでしょうか。

 「Fire Bird」直訳すると「炎の鳥」。当たり前ですが鳥って両翼があって初めて空を飛べますよね。片翼だけでは飛ぶことはできません。

 朝香果林にとっての「Fire Bird」は、「同好会の皆やあなた」と「果林自身の情熱の炎」で初めて両翼となり、空を飛べる存在なのではないかと思います。

 次に、2ndシーズンの話に触れながら「Turn it Up!」について触れていきます。

 「Fire Bird」キズナエピソードで果林は自分自身の中にある「情熱の炎」を復活させることができましたが、2ndシーズンではその「情熱の炎」が制御できなかったと思われる描写が存在していると考えました。

 「壁を壊すまでの話」の内容と一部重複しますが、2ndシーズンで愛が開催したトーナメントで、果林はかすみに対して敗北することで挫折を味わうことになります。

 この時の果林は「勝ちたい」という想いが先行するあまり、「自分に一番注目してほしい、よそ見をさせない」というスクールアイドルとしての本来の目的を見失ってしまっていたのではないでしょうか。果林自身が本来持っていた「負けず嫌い」が悪い方向に動いてしまったが故の悲劇とも言えるでしょう。

 しかし校内フィルムフェスティバルにおいては果林が2ndシーズンから成長しているともとれる描写があります。それが映画内の主人公に負けないくらいサックスの練習をしていたシーンです。あの場面で読み取れることは、果林が「周りをちゃんと見ることができている」ということです。要するに「自分の持つ力」を制御出来ている状態と考えることもできます。

 そのうえでスクールアイドルとしての果林の実力も、果林の持つ「情熱の炎」も確実に大きくなっていきました。

 2ndシーズンや校内フィルムフェスティバルを通していきついた1つの通過点が「Turn it Up!」なのではないかと考えています。

 「Fire Bird」が赤を基調としたものだったのに対して、「Turn it Up!」の衣装は青を基調としたものになっています。「Starlight」の青とはまた違った青なのかなって思いますね。

 青い炎が赤い炎よりも温度が高いと言われるように、果林の情熱もどんどん温度を上げていったのではないのかというのが私の考えです。

③月に収まりきらない存在

 私はよく、朝香果林を「月」に例えることが多いです。昨年投稿させていただいた画像ツイートのツイート文にも、「月のような」と書かせていただいたほどです。


 だけどここ最近の果林を見ていると、「月」だけに収まりきらないように感じています。朝香果林という人物はイマは「月」と呼ぶにはあまりにも熱すぎる存在だから。

 先程の青と赤の温度についての話と重複になりますが、4thアルバムの収録曲でもある「Turn it Up!」ですが、あちらの衣装はただの「青」ではなく、スクスタ2ndシーズンや4thソロのキズナエピソードを経て更にパワーアップした「青」なのだと思います

 一般的に明かされている恒星の温度なのですが、赤は2000~3000℃なのに対して青は10000℃といわれています。

 月は太陽の光を受けて輝く存在ですが、今の果林は「恒星」そのものなのではないかというのが私の考えです。

 私が「月」と例えていたころの果林先輩は、「同好会」や「あなた」という太陽の光を受けて、見る者全てを魅了するスクールアイドルである。そう見えていました。

 ですが、今の果林先輩はその炎をもって壁を壊すどころか燃やし尽くして溶かすぐらいの存在になっているといっても過言ではないでしょう。

 果林はもう「照らされるだけの存在」「焚きつけられるだけの存在」ではありません。

 果林が夢を叶えていく姿は、誰かにとっての太陽となり、誰かの心を焚きつける存在となっていくでしょう。

④果林との出会い、果林に対する想い、スクスタに対する想い

 私が朝香果林というスクールアイドルに出会ったのは、ライブビューイングで見たラブライブ!フェスです。映画館のスクリーン越しではありましたが、目の前で繰り広げられる「Starlight」に私は度肝を抜かれました。今までのラブライブ!シリーズでは見ることが無かったものでした。気づけばその日から私は朝香果林のことで頭がいっぱいになるほどに興味を惹かれました。

 それからしばらくして、果林の2番目のソロ曲である「Wish」を聴いたとき、私は衝撃を受けました。

 あれだけ自分を見せつけて、魅せるパフォーマンスをする果林が何故あのような曲を歌ったのか、私は果林のことをもっとたくさん知りたくなり、スクスタを通して果林のいろいろな一面を見ていくたびに更に果林の魅力に引き込まれていくことになりました。

 これが私が朝香果林のことが好きになっていった経緯です。

 私が朝香果林という人間性を知っていった理由、好きになっていった理由はスクスタという存在なしでは語ることが出来ないものです。

 しかし、この記事を投稿してから約40時間後、そんなスクスタはサービス終了を迎えます。発表があった当時はあまりにも突然の出来事で言葉を失ったのを今でも覚えています。果林推しとしての私の始まりの地ともいえるスクスタは、ある意味故郷のような存在です。そんな場所がなくなってしまうというのは私自身、とても悲しいし寂しいです。

 ですが、私たちが想いを共有している限り、記憶の中に残っている限り、スクスタと共に過ごした思い出や「スクスタが存在したという事実」は決して消えることは無いんです。

 6月8日からスパボさん・こじまりさんの企画「#忘れない僕たちのデイズ」が進行中です。


 スクスタという存在を永遠のものにしたい人間の一人である私にとって、御二人が始めて下さったこの企画には感謝してもしきれません。

 だから私もこうして「スクスタと共に生きた証」をここに書き残しています。

 

時がどんなに経とうと
灰と化すことなんて無いわ
瞳を閉じたらそこに感じるもの
さあ私と…!

(「Fire Bird」より引用)

 

 朝香果林の情熱の炎が消えないのと同じように、みんなの「スクスタに対する想い」という炎も消えることはありません。

 私自身、「スクスタ」とは虹ヶ咲の生まれ故郷のみならず、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会や同好会と走る者たちにとっての「一つの証」だと強く思っています。

 スクスタのメインストーリーは53章で一区切りがついていますが、そこから先の物語は一人ひとりの「あなた」が作り上げていくものなんです。つまり、54章以降の展開は虹ヶ咲と、そしてスクスタと共に走り続ける人間の数だけ存在するんです。


 そして最後に果林に一つ、メッセージを残してこの記事の締めとさせて下さい。


 誕生日、本当におめでとう!私は貴女に会えて本当に光栄に思っています。貴女に出会えたから、私も貴女に負けないように頑張ろうって思えています。

 いつまでもあなたの情熱を燃え上がらせることができるような存在でありたい。

 今までも、そしてこれからもよろしくお願いします!

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