銀河の果てで見た「イマ」

 こんにちは、わらみんです。

 皆さん、DiverDivaとの宇宙旅行、お疲れさまでした(なおもう1か月半)!今なお余韻が凄すぎて、スペースやツイート等で感想を語らせていただいております。

 私自身、あの時に見た光景を思い出しては今でも涙が出ることがあります。

 ユニットライブからはかなり時間が空いてしまいましたが、どうしても書きたいことがいくつかあったのでここに残したいと思います。

f:id:WaraminLiver:20230402221740j:image


①それぞれがもたらした影響、アニメ2期を経て

 まずはソロ曲について触れていきます。4thアルバムアニメ1期曲を披露しましたが、それぞれについて考えたことを少し述べさせていただきます。


 最初は4thアルバムのソロ曲をピックアップした理由についてです。

 「Diabolic mulier」「Turn it Up!」は、それぞれが各メンバーと正反対の雰囲気を持っているように思えます。元々ステージを魅了する果林が、ステージ全体を使って観客と共に盛り上がるようなパフォーマンスを披露し、観客と共に楽しむステージを作り上げていた愛が、逆に会場全体を支配するかのようなパフォーマンスを披露していました。

 愛と果林はそれぞれがライバルとして曲の中で競い合い、高めあうユニットです。そして4thシングルであるはお互いがお互いの影響を受けた曲なのではないかと思います。お互いがユニット内で切磋琢磨するうちに、自分とは真反対のスキルを相手から盗んだのではないか、二人の間にそんなストーリーがあったのではないかと私自身感じています。

 次にアニメ曲が選ばれた理由についてです。

 今回の「VIVID WORLD」「サイコーハート」「アニメ2期を経た後で歌ったもの」ではないかと考えています。

 まずは「VIVID WORLD」が披露された理由について。

Love Live! Nijigasaki: Butterfly/Solitude Rain/VIVID WORLD Download MP3 ...

 初めてこの曲を聴いたとき、私は2番以降の歌詞があまりピンと来なかったんです。

 1期の時点では2番の歌詞がものすごく先の未来のことを歌っているように感じました。

 

過去とか現在(いま) それだけじゃ
判らないこと きっとあるけど
この先も 変わらない想い
みんなで未来創ろう

 

眩暈を覚えるほど
無限に広いこの宇宙で
今 こうしてる 奇跡
結構 刺激的じゃない?

(「VIVID WORLD」から引用)

 

 上2つでピックアップした歌詞は少なくともアニメ1期の時点では出てくるものではないのでは?というのが私の考えです。

 アニメ2期「まで」の間の同好会活動を経て、同好会に対する「好き」想いが大きくなっていき、「時間」に対する向き合い方が変化した描写を見届けた今だからこそ、この歌詞が持つ意味というのが分かってくるのではないでしょうか。


 次に「サイコーハート」が披露された理由について

f:id:WaraminLiver:20230413215311j:image

 多くの人間が考えるであろう「宮下愛=太陽」の式、しかしこの曲中では「太陽になりたいよ」という歌詞が出てきます。

 「宮下愛=太陽」という考えを持たなかった人間とは、他ならぬ愛自身だと思っています。

 自覚がなかったからこそ、美里の悩みを聞くまで自分がだれかの心に影を落としていたとは思わなかっただろうし、果林に激励されるまで「太陽みたいに輝く笑顔」が自分自身の武器だと気づかなかったのではないでしょうか。

 

そのハート照らす
(Woh Woh, Woh Woh)
太陽になりたいよ

 

そのハート焦がす
(Woh Woh, Woh Woh)
太陽になりたいよ

(「サイコーハート」より引用)

 

 こうやって見返してみると、「そのハート焦がす太陽になりたいよ」と言っていたのが印象的で、初めてこの曲を聞いた時私は違和感を感じたのを覚えています。

 ですが、2期4話を経て「誰かを傷つけることもあるが、それでも『楽しい』を貫き通す覚悟」を持った愛だからこそ、この歌詞が大きな意味を持ってくるのではないかと考えました。


 こうしてアニメのソロ曲を振り返ってみると、もしかするとDiverDivaの二人以外のソロ曲も2期を経たことで歌詞が持つ意味がより明確になるのかなって感じたのでどこかでタイミングがあれば虹ヶ咲のメンバー全員分読み解いていきたいですね。

②「過去・未来・イマ」

 さて、今回のライブにおける私の一番の号泣ポイントがやってきました。「未来ハーモニー」です。

 「この2人でやるのは珍しいかもね」とMCで2人がおっしゃっていた時、ずっと何が来るのか色んな曲の候補が脳内を駆け巡っていたました。そして舞台が暗転してなお、イントロと映像が流れる直前まで考えこんていたのを今でも覚えています。

 そして、画面に映し出された見覚えの在りすぎる映像、流れ始めた聞き覚えのありすぎるイントロ、正直ここから先はあまりの衝撃と感動でうろ覚えでした。覚えていることがあるとすれば、驚きと嬉しさで叫んでいたこと、大量の涙で視界がぼやけていたことでしょうか。(叫びというよりは多分、咆哮に近いものじゃなかったのかなって思ったり)

f:id:WaraminLiver:20230321194612j:image

 ショートMVと共に1番が終わり、2番前半まで涙を流しながらもパフォーマンスは何とか見届けようとステージを見ていました




が、無理でした




 流れてきたんですよ…「過去・未来・イマ」が…!




 私の涙腺は耐えられるわけもなく、大号泣(嗚咽もセット)でしたね、あの時は…

 私が虹ヶ咲の中で一番大切にしている話といっても過言ではありませんし、私にとって2期11話はラブライブ!シリーズを追いかける上で道標にしている話でもあります。

 いつも過去に対して後悔したり、未来に対して不安を抱いていた私にとって、「イマ」を全力で生きることの大切さを教えてくれました。そして、あの瞬間は私にとってかけがえのない「イマ」として深く心に刻まれました。


 記憶が曖昧で後から聞いた話なのですが、どうもあの映像、愛が果林に後ろから抱きつくシーンで終わっていたらしくて。それを聞いた瞬間、「ユニットライブで未来ハーモニーが披露されるなら、このユニットでやらない理由が見当たらない」と確信することが出来ました(その後のQU4RTZでもアコースティックバージョンとして披露されていましたが)。



 「未来ハーモニー」が披露された後で感情(と顔面)がぐちゃぐちゃになっていたので正直当時のことをあまり覚えていないのですが、その後に「Fly into the sky」「祭花-saika-」の2曲が披露されたという事実もかなりヤバいことだと思っています(語彙力)。

 「Fly into the sky」がもつ意味については前回のこちらの記事を見ていただければと思います(この記事ではガッツリ省略するスタイル)。簡潔にいうと、過去の思い出も未来に対する不安も抱きしめて「空高く未来へと突き進んでいく歌である」ということです。

waraminliver.hatenablog.com


 それではこの涙腺崩壊ラインナップ(ネーミングセンス壊滅)の中に「祭花-saika-」が含まれていた理由を考えていきます。

 一見すると夏祭りの様子を描いたこの歌詞、ですが次の歌詞に注目してみます。

 

舞放たせ 美しく
鳴り響け 強く強く
咲き誇る花は 人の心を掴んで離さない
With you again また君と見たいな
空に連れてって My wish 描く
きれいだね きれいだね
また そう、また
夏はやってくるから

(「祭花 -saika-」より引用)

 

 花火の輝きは一瞬です。そして「イマ」というのも瞬間的なものです。そう考えてみると、「祭花 -saika-」は大切な人と過ごすこの瞬間を大切にしたい、そして先の未来でも共に同じ瞬間を過ごしたい、そんな想いを花火に例えて表しているんじゃないかって思います。


 「未来ハーモニー」「Fly into the sky」「祭花 -saika-」と続く3曲は、アニメ2期11話「過去・未来・イマ」を経て、過去に対する思い出も未来に対する期待や不安も抱えて前に進もうとしつつも、その先の未来でもまた同じように大切な「イマ」を過ごす瞬間が来たらいいなというDiverDivaの2人の願いが込められたものになっているのではないかと感じました。

③「闇」があるからこそ

 このライブのメイン楽曲ともいえる「Shadow Effect」ですが、ライブの演出とバックモニターの映像で、この曲が持つ本当の意味に少しだけ近づくことが出来たのではないかと感じています。



 サビ部分で顕著になっていたのですが、モニターに映っていたのが「月の満ち欠け」ではなく「月食だったんです。これが持つ意味というのが自分の中で非常に大きいと感じていて

光と影 支え合う美的表現
切り離せば Same as nothing!!
Day and night 黒が強くあればコントラストが増していって

(「Shadow Effect」より引用)


 この曲における「影」って、「月の裏側」と表現する「その人の見えない部分」もそうなんですが、月食で発生する影」と表現する「自身の過去における負の側面」のことも差しているのではないかと考えています。

 光が光であるためには、「影」の存在は必要不可欠です。そして、人間誰でも過去に「影」と呼ぶような経験をしているのではないかと思っています。

 それぞれの人が生きてきた時間の全ては、良くも悪くも無意味ではない。虹ヶ咲のアニメやライブを経て、それぞれのスクールアイドルの色々な面が見えてきた今ではそう思えます。

 過去という「影」、イマという「光」。二つが存在することで、その人の美しさがより際立つのではないでしょうか。

④最後に

 今回のライブでは、「時間との向き合い方」「自分自身の影との向き合い方」に特に焦点を当てていたように感じました。ユニットライブが後半戦だったということや、メンバーに3年生がいたこと、正反対の性質を持つ人間が同じ舞台でパフォーマンスしていること等、要素としては十分だったって思えます。

 果林推しとして、アニメ2期11話を大切にしている一人の人間として、今までで一番泣いて一番笑ったライブでした。

 思えば7月にユニットライブ開催の発表があって、チケットを当ててから長いようで短い半年間だったなって思います。開催までの期間は本当に長く感じたのに、遠征の4日間は一瞬でした。

 遠征期間は本当に沢山の思い出がありました

 弾丸でハチャメチャな計画を実行したり、


 オタクたちとにじよん聖地リアタイしたり、


 コラボルームに泊まったり、


 最高の「イマ」を受け取ることが出来たり、


 他にも挙げればきりがないくらいです。だからこそDay2公演が終わってオタクたちと別れて帰路についたときは、寂しくて泣いてしまいそうでした。

 そんな時にやっぱり「未来ハーモニー」を聴きたくなるものなんですよね。新幹線の中で聴いたとき、これまでの思い出が脳裏に蘇ってきて、また泣いてしまいました。

 でも、帰り道でまで曲を聴いて涙が出るということは、それだけこの4日間が最高の思い出だったということの裏返しでもあります。私はこの感情も大切に、再び前へ進んでいこうと決意できました。


 この記事を書いている期間中に、ユニットライブのブルーレイ発売が発表されました。もちろんDiverDivaもあるわけですが、私は「未来ハーモニー」が披露された瞬間だけは見ずに、記憶の中に留めておくかもしれません。

 あの曲に対しては他のパートとは全く違う心境だったんです。もちろん他のパートも魅力満載で何度でも見返したいって思っているんですけど、「未来ハーモニー」に関しては「思い出を上書きしたくない。あの場所で見た『イマ』という光景は、あの瞬間だけのもので良い」という気持ちがすごく強いんです。

 あの時、あの場所で受け取った感覚を、思い出を大切にしたい。そう強く思いました。

 あまりにも書きたいことが多すぎてどのようにまとめたらよいかわからなくなったのですが、私にとっては「未来ハーモニー」のことがより一層好きになったライブでもあったし、「Shadow Effect」に対する理解がより一層深まったライブでもあったので、今回こうして書き綴らせていただきました。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!ユニットライブはすべて終わってしまいましたが、OVAやファンミーティングツアー等、これからの展開も楽しみに、楽しい「イマ」を全力で駆け抜けていこうと思います!

 タイトルにて「銀河の果て」という言葉を使わせていただきましたが、ユニットライブ中、そしてユニットライブ後も大きな存在となっていくDiverDivaを見て感じたことを最後に一言述べて今回の記事の締めとさせていただきます。



 銀河に「果て」って無いですね