「空(そら)」から「宙(そら)」へ

 こんにちは、わらみんです。

 一月から開幕した虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVEですが、皆さん盛り上がっていますか?

 遂に声出しも解禁されて、キャストの方々に直接「声」で想いを届けることが出来るのが嬉しくてたまりません!


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 さて、来る2月25日・26日は私の最推しユニットのライブ


 「Diver Diva GALactic Trip」が開催されます!!


 ご縁があって私も参加させていただけるということで、今からドキドキとワクワクで胸がいっぱいです!

 さて、私はライブに向けてユニット楽曲を聴きこみながら気持ちを高めているのですが、個人的に気になっている楽曲が2つあります。

 今回はその2曲についての私の考えと、迫るDiver Divaのライブに期待していることをまとめさせていただきます。

 (記事を書くことによって、ライブに向けて気持ちをさらに高めていこうという目的もあります)

 

①はじめに

 今回のライブでも披露されると予想される、Diver Divaの最新曲


 ・Shadow Effect
 ・Kiss the Sun


 どちらの曲も、果林らしさや愛らしさなどが歌詞の中に随所に描かれており、とても素晴らしい曲です…!


 そんな中で、そのうちの1曲「Kiss the Sun」を聴きこんでいくうちに、私の中である考えが浮かびました。


 「これって『Fly into the sky』からの続きじゃないか…?」


 この考えが生まれたのが、私が今回こうして記事を書こうと思ったきっかけの一つです。歌詞カードを見れば見るほど、曲を聴けば聴くほど、この2曲は密接に関わっているのではないかという考えが強くなっていきました。

②Diver Divaと「空」

 まずは「Fly into the sky」について掘り下げていきたいと思います。

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 (後ろの観覧車もう無いんだよな…)

 曲名を直訳すると「空へ飛び込む」と読むことができます。


 一瞬違和感を抱いた方もいるのではないのでしょうか?

 「飛び込む」という言葉を「空」に対して使っているんです。一般的には「飛び込む」という言葉は「水」「海」に対して使われることが多いですよね。

Fly into the sky 季節泳ぐ

(「Fly into the sky」より引用)


 最初は「季節」「泳ぐ」「空」「飛び込んでる」という2つの文言で既に自分の脳内が大混乱していた記憶があります。「季節」に対して「泳ぐ」という動詞も、「空」に対して「飛び込む」という動詞も使われている場面はほとんど見ないですからね。

 ですがその直後

今最高を最高で更新してる

(「Fly into the sky」より引用)


 この「最高」というのは2つ意味があると個人的に考えていて、1つ目は「『最高の思い出』を『最高の思い出』で更新する」というもの。

 そして2つ目は「物理的な高さを更新する」というもの。

 これだけだと「お前は何を言っているんだ」と思う方も多いのではないでしょうか。もう少し詳しく掘り下げていきましょう。

 「季節泳ぐ」という歌詞ですが、この曲では「季節」=「空」という式が成り立つのではないかと考えます。

 というのは高度を上げれば上げるほど、宇宙空間に近づいていきます。また、深く潜れば潜るほど光の届かない「深海」へと近づいていきます。

 図に表すとこんな感じ(前回の記事に引き続き即興で作ったものになりますのでそこはご愛嬌ということで)

海も空も進むにつれてどんどん暗くなっていきます


 「Fly into the sky」では、高度をどんどん上げていき最終的に「宇宙」という名の「未来」へと近づいていく様子を、「海の底深く潜る」とは(物理的に)逆の言い方で表現しているのではないかと考えています。

 「未来」とは、言い換えるなら「闇の世界」です。そして闇の世界は良くも悪くも「何が起こるか分からない場所」です。

 ですが

「毎日イマを全力で楽しんでいけば、きっと寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ」

(テレビアニメ2期11話「過去・未来・イマ」より引用)

 


(隙あらば「過去・未来・イマ」のオタク参上)

 常に「イマ」を大切にすることで、どんな未来が来ようとも前向きな気持ちでいられるということを教えてくれました。

 何が起こるか分からない世界は時に驚きと感動を与えてくれます。そんな未来に対する願望とも言える期待「Fly into the sky」の歌詞の中には多く散りばめられていると感じます。

 

何もかも君とだから楽しくなる
これから未来がどんな色で 光ってても

君がいればどんな事もフェスだね
毎日新しい顔して笑っていよう

(「Fly into the sky」より引用)

 

 他にも沢山あるのですが、この2つをピックアップさせていただきました。

 なぜなのかというと、この曲には「君」という存在がいて、その「君」がどのような存在なのかというのが分かりやすく描かれているのがこれらの歌詞だと思ったからです。

 ここで言う「君」とは「スクールアイドル同好会」そのものなのではないかと考えています。

 「Fly into the sky」には「未来への不安と期待」とセットで「楽しい時間が過ぎていくことへの寂しさ」が表現されているように思えます

 だけど、それでも「イマ」という時間を全力で生き、「今しか出来ないこと」を全力でやる。「同好会」という「仲間でライバル」がいるからこそ、お互いに切磋琢磨し合える。毎日が楽しいことで溢れるし、未来に対する不安も「イマ」という思い出が吹き飛ばしてくれるのではないか

 「宇宙という名の未来にはどんな物語が待っているのか」そんな期待と不安、そして「イマ」という大切な思い出、様々な感情を抱えながらも深く、そして高く泳ぎ進んでいく様子がこの歌からは感じ取ることができました。

③Diver Divaと「宙」

 次に「Kiss the Sun」について掘り下げていきます。


 この曲では「空」の世界にいた「Fly into the sky」から今度は「宙」の世界(=「宇宙」)へと物語が繋がります。

 先程少しだけ触れましたが、Diver Divaにとって、「深海」=「宇宙」=「未来」が成り立つのではないかと考えています。私は「Kiss the Sun」「『今』と『未来』の狭間」のことを表現した曲なのではないかと考えています。

 「海」も「空(宙)」も共通して言えるのは、進めば進むほど「未来」=「闇の世界」へと近づいていくということです。

 そして先程も述べたように、闇の世界というのは何が起こるか分からない場所であり良い出来事も起これば悪い出来事も起こり得る、そんな場所です。当然、全てが順調にいくわけではないはずです。時には挫折もして悔しい想いをすることだってあるでしょう。

 だけど、果林も愛もそれを乗り越えられる強さを持っています。

リアルと理想が交差しては
つまずいて 泣きたくて 足元見つめる
きっとそれは 負けたくないって
上向いてる証だね

(「Kiss the Sun」より引用)


 スクールアイドルとして活躍する自身を見て誰かの心に影を落としていたという事実を知り、スクールアイドルを辞めようとした時もありました。トーナメントでせつ菜に敗れて悔し涙を流した時もありました。だけど愛を再起させたのはいつだって、愛自身の中にある「好きなことに本気でぶつかることで、競い合うことで得られる楽しさ」でした。


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 大舞台を前にして、プレッシャーで押しつぶされそうになった時もありました。トーナメントでかすみに敗れてスランプに陥った時もありました。だけど果林を再起させたのはいつだって「同好会のメンバーを『仲間でライバル』と呼べる強さ、『スクールアイドルとしての頂点を目指す』という情熱」でした。


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居場所があるからこそ 私また飛べる
今しかできないことだから

(「Kiss the Sun」より引用)


 果林も愛も、「同好会」という居場所でそれぞれ強くなれたからこそ、「未来へ向けて」、「今しかできないことを」に全力で向き合えているのだと思います。

今なら 弱い私も受け入れられる
未完成だから進むよ

保証だなんていらないから
ただ確かめたいんだ Let's fly away!

(「Kiss the Sun」より引用)

 

 挫折から立ち直る強さを得たからこそ、「未来」という名の「闇の世界」へと突き進む勇気を手に入れることができたのではないでしょうか。


 私は個人的には、「Kiss the Sun」の日本語訳を「太陽に触れる」として考えています(「Kiss」には「キス」の他にも「触れる」という意味も持つため)

 宇宙空間という広大な闇の世界でも燦々と輝く太陽は、ある時は眩しくも優しい光をもって導く存在として、ある時はその強大な熱をもって焼き尽くそうとする存在として未来に向かう冒険者の前に姿を現します。そんな二つの姿を持つ太陽ですが、私たちはそれに触れることが無ければ成長するきっかけを得ることができないのではないでしょうか。

 その光で目が眩んでしまっても、その熱で身が焼かれようとも、そこから立ち直り成長することができるかどうか、全ては自分次第です。

 生半可な気持ちで未来に向かって進んでなどいない。そんなDiver Divaの「覚悟」ともいえる想いをこの曲から読み取ることができました。

④「同好会メンバー」としての二人

 さて、ここまで「空」「宙」という観点から2つの曲の掘り下げをしてきましたが、私がこの2曲について最初に思ったことは、「いい意味でDiver Divaらしくない」ということです。

 このユニットは本来、「競い合うこと」を軸として誕生したユニットです。彼女達の楽曲はまるでバトルのようで、歌詞やライブパフォーマンスの中にそういった表現が多く含まれている印象を受けます。

 ですが、「Fly into the sky」「Kiss the Sun」の2曲からはそういった表現は感じられません。どこか虹ヶ咲の全体曲と言われても違和感が無いような、そんな雰囲気を感じます。

 私が思うに、これらの曲は「それぞれが競い合って高めあう曲」というよりは「愛と果林が同好会を通して感じたことを綴った曲」と言ったほうが良いのかもしれません。

 これはあくまで私の予想になるのですが、時系列で考えた場合「Fly into the sky」は「同好会にいる間の話」「Kiss the Sun」は「虹ヶ咲学園を卒業した後の話」なのではないかと考えています。


 自分の場合、この2曲をセットで聴いていると真っ先に浮かんでくるのがアニメ2期11話「過去・未来・イマ」なんです。自分自身、果林の心境を完璧に把握できているわけではないのですが果林目線になった場合、当時の果林の心境が「Fly into the sky」の歌詞中に含まれているのではないかと考えています。

 先程も述べたように、「Fly into the sky」には「未来への不安と期待」「楽しい時間が過ぎていくことへの寂しさ」が含まれていると思っています。これを2期11話に当てはめて考えると、当時の果林の中にあった「迫る卒業に対する寂しさ」「卒業後に対する不安」を読み取ることができます。

ワクワクしてたまらない
したい見たい期待いつまでだって
大胆な夢もいいんじゃない
今日がずっと最強で良いんじゃない

(「Fly into the sky」より引用)


 ですが上記の歌詞を見ると、その後の「残りの『イマ』を大切にすること」「自分の大好きな同好会にいた証としてファーストライブ開催を提案したこと」、そして真っ先に「それだ!」と反応した愛のことを連想できます。

 あのシーンのDiva Diva二人のやり取りは特に印象に残っています。

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 ある時はステージで競い合って、ある時は同好会の仲間としてお互いを支え合う、「Fly into the sky」「Kiss the Sun」はそんな力強くも温かい雰囲気を感じさせる曲でした。

 「Fly into the sky」で未来とイマに向き合ったからこそ、「Kiss the Sun」で未来に対しても恐れず向かっていくことが出来たのではないでしょうか。

⑤最後に

 今回は「Fly into the sky」「Kiss the Sun」の2曲について掘り下げて考えをまとめてきましたが、個人的に今回のユニットライブでこんなセトリだったら良いな~ってことを最後に少しだけ言わせてください。

 自分は密かに、「Fly into the sky」を披露した後で「Kiss the Sun」が披露されないかなって期待しています。もちろん、自分の一方的な考えや願い(こうだったらいいな~的な感じ)なのでその辺りはご了承ください…。

 ただ、もしそうなったとしたら、私はこの2曲を少しでも正しく受け止められているのかなって。そんな気がしています。

 今回の2曲について、この記事にはない皆さんの考えなどがありましたら、ぜひ教えてくださると執筆した人間としてとても嬉しいです!

 ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!



 大銀河を駆け巡る旅まであとわずか!今から待ちきれないです…!