高めあう「太陽」と「月」と(虹ヶ咲テレビアニメ2期4話感想)

 

皆さんこんにちは、わらみんです!


早速ですが、アニガサキ2期4話最高でしたね…!
Diver Divaの新曲、私に刺さりまくりでした!

また今回はただ最高だっただけでなく、一人の人間として考えさせられることもあり、何度も再生してストーリーを嚙みしめていたため今までで一番リピートした回でもありました。

今回はそんな2期4話を振り返りながら魅力を感じた部分、感じたことや考えたことをまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただけると幸いです!

①本編の振り返り

ここからは本編を振り返りながら、考えたことや感じたことを語っていきたいと思います!

(1)愛さんもユニットやってみたい!

QU4RTZのステージが大成功に終わった後日、部室ではQU4RTZの話題で持ちきりでした。

そんな中、「会場に来れない人のためにオンラインライブをやってみたい」と提案し、続けて「ユニットにも挑戦してみたい」と、まだ漠然としてはいるものの次のライブに向けての展望を話しました。
ほかのメンバーも賛同したり協力の意思を表明したりと前向きです。

一連の会話を聞いていたエマは、親友である果林に対してユニットをやってみたいという思いはないのか問いかけますが、果林はこう答えます。


「私は誰かと気持ちを合わせるより、競い合うほうが合ってるわ」

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このセリフを聞いたときに「これはユニット結成フラグ立ったな…」
と一人呟いていました。

アニメ以前から、スクスタにおいてもリアルライブイベントでもDiver Diva「お互いがライバルであり、競い合うことで最高のパフォーマンスが生まれるユニット」として虹ヶ咲を、虹ヶ咲ファンをを盛り上げてきました。

だからこそ、Diver Divaを推す者としては果林先輩がユニットを否定するようなこの発言は寧ろユニット結成のフラグとして受け取ってしまうわけです。

(2)美里との出会い、3人で過ごす時間

Aパートは果林がDiver Cityでパンダの服を眺めているところから始まります。

そこへ美里が通りかかり、果林に何をしているのかを問いかけますが、果林は「今流行のコーデをチェックしている」と誤魔化します。

着たいなら素直に言いなさい。そして着た姿を見せてください(切実)。アニメスタッフさん、よろしくお願いします!!!

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果林に自身の姉のような存在である美里さんを紹介し、美里さんの退院祝いとして3人で遊ぶ提案をします。

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その後はスポッチャ,水上バスもんじゃ焼きで食事etc…
日が暮れるまで遊び続けましたが、果林は途中から美里さんの様子に違和感を抱いている様子でした。

(3)果林と美里 ~美里の本心の片影~

後日、書店で果林は偶然美里さんと遭遇します。退院祝いのお礼を言った美里さんに対して、無理に明るくふるまっている様子を見抜いた果林


果林「そんな風に無理して笑う必要、無いんじゃないですか?」

美里「え?」

果林「ごめんなさい。でも美里さん、何かを抱えているように見えたから」

果林「愛とは長い付き合いなんですよね?だったら本当の気持ちを伝えてもいいんじゃないですか?愛だってその方が…」

美里「今、愛ちゃんはやりたいことを見つけて、どんどん進んでいる最中でしょ?余計な心配させたくないの」

美里「すごいね、愛ちゃんも果林ちゃんも。歌って踊って、たくさんの人を笑顔にして」

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他のメンバーでは「昨日はありがとう。またね」で会話が終了していたのではないかと考えています。

おそらく、虹ヶ咲のメンバーで一番物事を俯瞰できて且つ言いたいことをはっきり言える果林だからこそ美里さんに本心を訪ねることができたのではないでしょうか。

それでも余計な心配はさせまいと、美里さんは最後まで本心を隠そうとします。
しかし、先程の一連の会話の最後のセリフとそれを言っている美里さんの表情が彼女の本心を表しているように見えました。

(4)愛と美里 ~美里の本心~

夕方、美里さんとの会話で遂に美里さんの本心が明らかになります。

果林の制止を振り切って美里さんが何に対して悩んでいるのかを聞き出しに行った
美里さんはこのように話しました。


美里「私が入院している間、学校に行けなくなった私の時間はどんどん友達と離れていったけど、愛ちゃんはずっと励ましてくれたよね。嬉しかったよ、本当に。愛ちゃんが支えだった。」

美里「でも、やりたいことを見つけて、どんどん先に進んでいく愛ちゃんを近くで見ているうちに、ふと気づいたんだ。私にはもう何もない。どこにも行けない。楽しいって気持ちも分かんなくなっちゃった。」

美里「愛ちゃんはスクールアイドルを頑張ってるだけなのに、勝手だよね」

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私は美里さんのこのセリフ、すごく共感できます。一連のセリフを整理すると、美里さん「スクールアイドルとして輝いている愛と比較して、自分には何もない」という強烈な劣等感を抱いているわけです。

自分も「ステージで輝くアイドル,声優と比較して、自分は輝く何かを一つも持っていない」という、劣等感とも虚無感ともいえる感情を抱くことは何度もありました。

この「劣等感」は4話を語る上ではなくてはならない存在になると考えています。これに関しては「②4話のメインテーマ (1)劣等感との向き合い方」にて詳しく語りたいと思います。

(5)果林なりの激励 ~Diver Diva結成!~

物語の後半は同好会の活動中、他のメンバーとは別に自主練習をしていたとその様子を見に来た果林のシーンから始まります。

大切な人に「楽しいを届けてるつもりだった」のに対して現実は「大切な人を傷つけてしまっていた」。そう気づいてしまったの心境は想像を絶するものでしょう…。

だからこそ、大切な人をこれ以上傷つけないために、自分の気持ちを押し殺して「スクールアイドルを辞める」という選択をしようとしたの気持ちも理解できます。

それと同時に、「私の知っている果林であれば、ここでに同情したり慰めたりといった甘い言葉は絶対にかけずに、の本心を引きずり出すだろう」と信じていました。
そして見事、期待に応えてくれました。


果林「じゃあ代わりに私がステージに立ってあげる。愛のファンをごっそり頂くチャンスだもの。きっと美里さんも私に魅了されて、ファンになっちゃうわね。」

愛「嫌だよそんなの!お姉ちゃんやファンのみんなを果林に取られちゃうのは嫌だ!」

果林「でも、スクールアイドル辞めるんでしょ?」

愛「だったら辞めるのを辞める!だってあたし、あたし…本当はスクールアイドルもっともっとやりたいよ!!」

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の本心を見抜いており、更に負けず嫌い気質を持つの心を焚きつける方法としてこれ以上ないくらい最適な手段を取った果林「流石果林さん…!」と一人で拍手していました。

本心を打ち明けたに対して、果林はこのように答えます。

果林「それがあなたよ。誰も傷つけないなんてそんなことできる人いないわ」

果林「それでも、太陽みたいにみんなを照らせる笑顔があなたにはあるでしょ」

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果林のこのセリフも、4話を語る上でのキーポイントとなると個人的に考えたので、こちらは「②4話のメインテーマ (2)自分自身の在り方」にて掘り下げて語りたいと思います。

は、自分の心に火をつけてくれた果林に対して、「気持ちを合わせるユニット」ではなく「同じステージ,同じ歌で競い合うユニット」として果林に自分と組むように提案します。

ユニットには否定的だった果林「競い合うという形があるのなら」と、からの挑戦状を受け入れてここにユニットが結成されました。

互いが互いをライバルとして認め、拳を合わせるシーンはDiver Divaを象徴するシーンとして私の中に深く刻まれ思わず涙が出そうになりました。


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(6)高めあう2つの光 ~Eternal Light~

同好会から新たに生まれた2人組のユニットは数日後、オンラインライブに臨みます。ユニット名は「Diver Diva」、曲のタイトルは「Eternal Light」


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「Let's Go!」とハイタッチするシーンは、これから果林「同じステージで、同じパフォーマンスでバトルを始める」と、見る者に強烈に印象付けさせ、ワクワクさせてくれます。


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超高速ラップパート!

Diver Divaの新曲が出るたびに村上さんのラップのクオリティが増していて、私自身、聞き入っていました。この部分だけでも何十回も再生しております笑


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このカット、めちゃくちゃ好きです(ド直球)。

みんなを明るく照らす太陽(愛)みんなを魅了する月(果林)、正反対の2人だからこそ成り立つ構図ですよね!

このカットだけでもDiver Divaがどのような存在なのかを見ている人達に教えてくれているような気がします。

全く同じ構図がCDのジャケットになると知ったときは吹っ飛びました笑


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違った色の光が混ざり合うことで1つの色となって輝いたQU4RTZとは違い、2つの光が混ざり合うことなく、お互いに駆け抜けていくことで輝いたDiver Diva

同じステージ,パフォーマンスで競い合う、まさに「仲間でライバル」を表したかのようなシーンに心打たれました!

(7)美里の決意、果林のエール

Diver Divaのパフォーマンスを見て、「頑張る力」を受け取った美里さんは再び、「海外で働く」という夢に向かって第一歩を踏み出しました。

そんな美里さん果林はこのようなエールを送ります。

果林「遅いなんてことないですよ、どんなことだって」

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かつてエマから背中を押してもらったように、次は果林自身が美里さんの背中を押すというストーリーの構成、王道ではあるもののやはりグッとくるものがありますね…!

②4話のメインテーマ

ここまで4話の内容を振り返ってきましたが、今回の話は私個人としては2つのメインテーマが存在していると考えました。

1つ目は「劣等感との向き合い方」、2つ目は「自分自身の在り方」です。
ここからはその2つに焦点を当てて自分自身の考えや経験を交えつつ話していこうと思います。

(1)劣等感との向き合い方

私はライブを見ている時やライブが終わった後の帰路についている時などのふとした瞬間に、「ステージ上のキャストの方達はやりたいことをステージ上で精一杯表現してどんどん進化して輝きを増している。それに対して自分にはそういったものが何もない、なんて小さな存在なんだろう」と強烈な劣等感を抱くことが度々あります。

キャストに限った話ではなく、家族や親戚,友人がどんどん前に進んでいっている事実に対して、似たような感情になることも何度かあります。

だからこそ、美里さんの近くから同級生たちが去って行って、最後まで励ましてくれた美里さんから去っていく様子を足元の枯葉を用いて表現したシーンを見たときは、胸が強烈に締め付けられました。


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ですが私自身、キャストや友人達から生きるための力,日々を頑張る力をもらっているのもまた事実です。

皆さんも、私や美里さんのような心境になったことがあるのではないでしょうか?

私は、キャストや友人たちのような、「自分に活力を与えてくれる存在」「太陽」、それに照らされてできる「影」「自身が抱く劣等感」に置き換えることができると思います。

太陽に照らされると、嫌でも照らされた者の影というものが認識され、直面することになります。自然の摂理です。
同じように、自分を照らす人達を前にしたとき、嫌でも自身の足りない部分=劣等感と向き合うことになります。
では、この状況にどう対応すれば良いのでしょうか。選択肢は2つあります。


1つは、影を認識せずに済む日の当たらない場所に逃げることです。しかし個人的には日陰に避難することは自分の行動範囲を大きく狭めることになるだけでなく自身の活力の源になる存在にも触れることができなくなってしまうため、あまり取りたくない選択肢です。

そこで2つ目、自身の劣等感,影の部分と向き合いながらでも、自分自身が出来ること,やりたいことを探して少しずつでも前に進むことです。そうすることで、周りから刺激をもらいながら、互いに切磋琢磨できる存在として自分も相手も認めることができるようになり、高めあっていけるのではないかと思います。

はるかに上の存在だと思っている相手でもライバルとして認識して自分自身を高めていくことが大切だと考えています。

(2)自分自身の在り方

「誰も傷つけないなんてそんなことできる人いないわ」果林が放った言葉、当時の私にはとても強く響きました。

というのも私自身、他人の顔色をうかがいながら誰も傷つかないように当たり障りのない言葉を選んでコミュニケーションをとることが多々あって、文字通り「誰も傷つけないように行動」していたからです。

しかし、その行動は自分自身の本心を押し殺し、やりたいことや言いたいことを諦めてしまう事と同義です。がそうなりかけたように。


大切なのは「自分自身がどうありたいか」です。
愛は「太陽みたいにみんなを照らせる笑顔」を武器にして「みんなを元気にできるスクールアイドル」を目指すことを決意しました。

自分自身が持っている武器が無いと思う方もいるかもしれません。しかし自分がそう思っているだけで、周りの人に聞いたり模索したりしているうちに意外なものが長所や武器だったということがあると思います。

そうやって見つけた自分に備わった武器」と「自分がやりたいこと」を結び付けて目標や夢を達成していくことが大切なのではないかと考えています。

③記事のタイトルについて

今回の記事のタイトルを「太陽」と「月」』で区切るのではなく「太陽」と「月」と』にした理由ですが、今回の話の軸になっている人物が果林だけではないからです。

海外で働くことを夢として一歩踏み出した美里さん果林がライバルであると宣言します。その時点で美里さんも愛や果林と共に高めあう存在になったと思っています。

また、美里さんにあたる部分には夢や目標を見つけて第一歩を踏み出した人全員が入ると考えています。

2期4話は、自分よりはるか上にいる者に対して劣等感を抱く人たちへエールを贈るような内容だったのではないでしょうか。

④最後に

一話の中でこれだけのことを感じたことや考えさせられたことは今まであまりなく、とても新鮮な気持ちで見ることができました!

また他の方のツイートやブログをを拝見していると、美里さんと同じ気持ちになったことがあるのは私だけではないことが分かり、やりたいことをや目標を明確にして進んでいる方ややりたいことを探している方を見て、私も負けていられないと思うことができました。

できればコンパクトな記事にまとめたかったのですが、如何せん語りたいことが多すぎて今回も長い文章になってしまいました…(苦笑)

最後までご覧いただき、ありがとうございました!!