「空(そら)」から「宙(そら)」へ

 こんにちは、わらみんです。

 一月から開幕した虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会UNIT LIVEですが、皆さん盛り上がっていますか?

 遂に声出しも解禁されて、キャストの方々に直接「声」で想いを届けることが出来るのが嬉しくてたまりません!


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 さて、来る2月25日・26日は私の最推しユニットのライブ


 「Diver Diva GALactic Trip」が開催されます!!


 ご縁があって私も参加させていただけるということで、今からドキドキとワクワクで胸がいっぱいです!

 さて、私はライブに向けてユニット楽曲を聴きこみながら気持ちを高めているのですが、個人的に気になっている楽曲が2つあります。

 今回はその2曲についての私の考えと、迫るDiver Divaのライブに期待していることをまとめさせていただきます。

 (記事を書くことによって、ライブに向けて気持ちをさらに高めていこうという目的もあります)

 

①はじめに

 今回のライブでも披露されると予想される、Diver Divaの最新曲


 ・Shadow Effect
 ・Kiss the Sun


 どちらの曲も、果林らしさや愛らしさなどが歌詞の中に随所に描かれており、とても素晴らしい曲です…!


 そんな中で、そのうちの1曲「Kiss the Sun」を聴きこんでいくうちに、私の中である考えが浮かびました。


 「これって『Fly into the sky』からの続きじゃないか…?」


 この考えが生まれたのが、私が今回こうして記事を書こうと思ったきっかけの一つです。歌詞カードを見れば見るほど、曲を聴けば聴くほど、この2曲は密接に関わっているのではないかという考えが強くなっていきました。

②Diver Divaと「空」

 まずは「Fly into the sky」について掘り下げていきたいと思います。

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 (後ろの観覧車もう無いんだよな…)

 曲名を直訳すると「空へ飛び込む」と読むことができます。


 一瞬違和感を抱いた方もいるのではないのでしょうか?

 「飛び込む」という言葉を「空」に対して使っているんです。一般的には「飛び込む」という言葉は「水」「海」に対して使われることが多いですよね。

Fly into the sky 季節泳ぐ

(「Fly into the sky」より引用)


 最初は「季節」「泳ぐ」「空」「飛び込んでる」という2つの文言で既に自分の脳内が大混乱していた記憶があります。「季節」に対して「泳ぐ」という動詞も、「空」に対して「飛び込む」という動詞も使われている場面はほとんど見ないですからね。

 ですがその直後

今最高を最高で更新してる

(「Fly into the sky」より引用)


 この「最高」というのは2つ意味があると個人的に考えていて、1つ目は「『最高の思い出』を『最高の思い出』で更新する」というもの。

 そして2つ目は「物理的な高さを更新する」というもの。

 これだけだと「お前は何を言っているんだ」と思う方も多いのではないでしょうか。もう少し詳しく掘り下げていきましょう。

 「季節泳ぐ」という歌詞ですが、この曲では「季節」=「空」という式が成り立つのではないかと考えます。

 というのは高度を上げれば上げるほど、宇宙空間に近づいていきます。また、深く潜れば潜るほど光の届かない「深海」へと近づいていきます。

 図に表すとこんな感じ(前回の記事に引き続き即興で作ったものになりますのでそこはご愛嬌ということで)

海も空も進むにつれてどんどん暗くなっていきます


 「Fly into the sky」では、高度をどんどん上げていき最終的に「宇宙」という名の「未来」へと近づいていく様子を、「海の底深く潜る」とは(物理的に)逆の言い方で表現しているのではないかと考えています。

 「未来」とは、言い換えるなら「闇の世界」です。そして闇の世界は良くも悪くも「何が起こるか分からない場所」です。

 ですが

「毎日イマを全力で楽しんでいけば、きっと寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ」

(テレビアニメ2期11話「過去・未来・イマ」より引用)

 


(隙あらば「過去・未来・イマ」のオタク参上)

 常に「イマ」を大切にすることで、どんな未来が来ようとも前向きな気持ちでいられるということを教えてくれました。

 何が起こるか分からない世界は時に驚きと感動を与えてくれます。そんな未来に対する願望とも言える期待「Fly into the sky」の歌詞の中には多く散りばめられていると感じます。

 

何もかも君とだから楽しくなる
これから未来がどんな色で 光ってても

君がいればどんな事もフェスだね
毎日新しい顔して笑っていよう

(「Fly into the sky」より引用)

 

 他にも沢山あるのですが、この2つをピックアップさせていただきました。

 なぜなのかというと、この曲には「君」という存在がいて、その「君」がどのような存在なのかというのが分かりやすく描かれているのがこれらの歌詞だと思ったからです。

 ここで言う「君」とは「スクールアイドル同好会」そのものなのではないかと考えています。

 「Fly into the sky」には「未来への不安と期待」とセットで「楽しい時間が過ぎていくことへの寂しさ」が表現されているように思えます

 だけど、それでも「イマ」という時間を全力で生き、「今しか出来ないこと」を全力でやる。「同好会」という「仲間でライバル」がいるからこそ、お互いに切磋琢磨し合える。毎日が楽しいことで溢れるし、未来に対する不安も「イマ」という思い出が吹き飛ばしてくれるのではないか

 「宇宙という名の未来にはどんな物語が待っているのか」そんな期待と不安、そして「イマ」という大切な思い出、様々な感情を抱えながらも深く、そして高く泳ぎ進んでいく様子がこの歌からは感じ取ることができました。

③Diver Divaと「宙」

 次に「Kiss the Sun」について掘り下げていきます。


 この曲では「空」の世界にいた「Fly into the sky」から今度は「宙」の世界(=「宇宙」)へと物語が繋がります。

 先程少しだけ触れましたが、Diver Divaにとって、「深海」=「宇宙」=「未来」が成り立つのではないかと考えています。私は「Kiss the Sun」「『今』と『未来』の狭間」のことを表現した曲なのではないかと考えています。

 「海」も「空(宙)」も共通して言えるのは、進めば進むほど「未来」=「闇の世界」へと近づいていくということです。

 そして先程も述べたように、闇の世界というのは何が起こるか分からない場所であり良い出来事も起これば悪い出来事も起こり得る、そんな場所です。当然、全てが順調にいくわけではないはずです。時には挫折もして悔しい想いをすることだってあるでしょう。

 だけど、果林も愛もそれを乗り越えられる強さを持っています。

リアルと理想が交差しては
つまずいて 泣きたくて 足元見つめる
きっとそれは 負けたくないって
上向いてる証だね

(「Kiss the Sun」より引用)


 スクールアイドルとして活躍する自身を見て誰かの心に影を落としていたという事実を知り、スクールアイドルを辞めようとした時もありました。トーナメントでせつ菜に敗れて悔し涙を流した時もありました。だけど愛を再起させたのはいつだって、愛自身の中にある「好きなことに本気でぶつかることで、競い合うことで得られる楽しさ」でした。


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 大舞台を前にして、プレッシャーで押しつぶされそうになった時もありました。トーナメントでかすみに敗れてスランプに陥った時もありました。だけど果林を再起させたのはいつだって「同好会のメンバーを『仲間でライバル』と呼べる強さ、『スクールアイドルとしての頂点を目指す』という情熱」でした。


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居場所があるからこそ 私また飛べる
今しかできないことだから

(「Kiss the Sun」より引用)


 果林も愛も、「同好会」という居場所でそれぞれ強くなれたからこそ、「未来へ向けて」、「今しかできないことを」に全力で向き合えているのだと思います。

今なら 弱い私も受け入れられる
未完成だから進むよ

保証だなんていらないから
ただ確かめたいんだ Let's fly away!

(「Kiss the Sun」より引用)

 

 挫折から立ち直る強さを得たからこそ、「未来」という名の「闇の世界」へと突き進む勇気を手に入れることができたのではないでしょうか。


 私は個人的には、「Kiss the Sun」の日本語訳を「太陽に触れる」として考えています(「Kiss」には「キス」の他にも「触れる」という意味も持つため)

 宇宙空間という広大な闇の世界でも燦々と輝く太陽は、ある時は眩しくも優しい光をもって導く存在として、ある時はその強大な熱をもって焼き尽くそうとする存在として未来に向かう冒険者の前に姿を現します。そんな二つの姿を持つ太陽ですが、私たちはそれに触れることが無ければ成長するきっかけを得ることができないのではないでしょうか。

 その光で目が眩んでしまっても、その熱で身が焼かれようとも、そこから立ち直り成長することができるかどうか、全ては自分次第です。

 生半可な気持ちで未来に向かって進んでなどいない。そんなDiver Divaの「覚悟」ともいえる想いをこの曲から読み取ることができました。

④「同好会メンバー」としての二人

 さて、ここまで「空」「宙」という観点から2つの曲の掘り下げをしてきましたが、私がこの2曲について最初に思ったことは、「いい意味でDiver Divaらしくない」ということです。

 このユニットは本来、「競い合うこと」を軸として誕生したユニットです。彼女達の楽曲はまるでバトルのようで、歌詞やライブパフォーマンスの中にそういった表現が多く含まれている印象を受けます。

 ですが、「Fly into the sky」「Kiss the Sun」の2曲からはそういった表現は感じられません。どこか虹ヶ咲の全体曲と言われても違和感が無いような、そんな雰囲気を感じます。

 私が思うに、これらの曲は「それぞれが競い合って高めあう曲」というよりは「愛と果林が同好会を通して感じたことを綴った曲」と言ったほうが良いのかもしれません。

 これはあくまで私の予想になるのですが、時系列で考えた場合「Fly into the sky」は「同好会にいる間の話」「Kiss the Sun」は「虹ヶ咲学園を卒業した後の話」なのではないかと考えています。


 自分の場合、この2曲をセットで聴いていると真っ先に浮かんでくるのがアニメ2期11話「過去・未来・イマ」なんです。自分自身、果林の心境を完璧に把握できているわけではないのですが果林目線になった場合、当時の果林の心境が「Fly into the sky」の歌詞中に含まれているのではないかと考えています。

 先程も述べたように、「Fly into the sky」には「未来への不安と期待」「楽しい時間が過ぎていくことへの寂しさ」が含まれていると思っています。これを2期11話に当てはめて考えると、当時の果林の中にあった「迫る卒業に対する寂しさ」「卒業後に対する不安」を読み取ることができます。

ワクワクしてたまらない
したい見たい期待いつまでだって
大胆な夢もいいんじゃない
今日がずっと最強で良いんじゃない

(「Fly into the sky」より引用)


 ですが上記の歌詞を見ると、その後の「残りの『イマ』を大切にすること」「自分の大好きな同好会にいた証としてファーストライブ開催を提案したこと」、そして真っ先に「それだ!」と反応した愛のことを連想できます。

 あのシーンのDiva Diva二人のやり取りは特に印象に残っています。

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 ある時はステージで競い合って、ある時は同好会の仲間としてお互いを支え合う、「Fly into the sky」「Kiss the Sun」はそんな力強くも温かい雰囲気を感じさせる曲でした。

 「Fly into the sky」で未来とイマに向き合ったからこそ、「Kiss the Sun」で未来に対しても恐れず向かっていくことが出来たのではないでしょうか。

⑤最後に

 今回は「Fly into the sky」「Kiss the Sun」の2曲について掘り下げて考えをまとめてきましたが、個人的に今回のユニットライブでこんなセトリだったら良いな~ってことを最後に少しだけ言わせてください。

 自分は密かに、「Fly into the sky」を披露した後で「Kiss the Sun」が披露されないかなって期待しています。もちろん、自分の一方的な考えや願い(こうだったらいいな~的な感じ)なのでその辺りはご了承ください…。

 ただ、もしそうなったとしたら、私はこの2曲を少しでも正しく受け止められているのかなって。そんな気がしています。

 今回の2曲について、この記事にはない皆さんの考えなどがありましたら、ぜひ教えてくださると執筆した人間としてとても嬉しいです!

 ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!



 大銀河を駆け巡る旅まであとわずか!今から待ちきれないです…!

虹を架けて、駆けて、咲かせて、繋げる

 みなさんこんにちは、わらみんです。超~~~~~~~~久しぶりにブログを書いております(3~4ヶ月ぶりくらい?)

 今回は自分の中でどうしても文章として書き残したかったことがあったので、それについて記事にしようと思い、こうしてブログにまとめております。



 今回の内容は、「私が思う、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとっての『虹』」です。

①きっかけ

 私が今回「虹」について触れていこうと思ったきっかけがあります。それが

 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th ライブ!「虹が咲く場所」です。

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 元々、「虹とは何か」という議題が自分にとってすごく難しい内容で、ずっと納得のいく答えを導き出せずにいましたが、虹ヶ咲のアニメを通して、そしてアニメの集大成である5thライブを通して答えを導き出せるのではないかと信じていました。だから、このライブは「自分にとっての『虹ヶ咲における虹』を探す旅」でもあったんです。

 そして、今回のライブを通して私の中で一つの答えが導き出せました。今からの内容については私個人の見解になります。共感してくださる方がいたら嬉しいですし、私の考えと違う方がいても、その方の考えを聞けるきっかけになるのでそれもまた嬉しいです。

 同じく虹について、私のフォロワーさんであるトーヨーさんが触れられているのでそちらの記事も是非よろしくお願いします!(御本人様より許可をいただいております)

note.com

②「虹」と「未来」

 まずは「虹」と「未来」の関係について述べていきます。


 実は5thライブを終えるまでは、「虹ヶ咲における『虹』」って「未来」のことを指しているんじゃないかって思ったんです。

 そう考えていた理由は2つあります。


 1つは「どれだけ歩み続けても『未来』には永遠にたどり着けない」からです。


 どういうことか簡単なイラストを用いて説明していきましょう。
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 (ものすごくざっくりしたイラストになってしまった…)

 ここでは「今」を今年2022年、「未来」を3年後の2025年と仮定して考えています。そこから3年が経ち、「未来」と仮定した2025年がやってきたとします。すると、その時点では「未来」「未来」ではなく「今」と置き換わります。

 伝わりにくい説明になってしまっていたら申し訳ないのですが、要するに「今より先に進むことは絶対にできない」ということです。


 この理論を考えた背景には「未来ハーモニー」の歌詞があります。

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歩いていこう ギュッとずっと
虹が待ってるよ(Oh Brand New World)

(「未来ハーモニー」より引用)


 「虹が待ってるよ」とありますがこの曲、「虹」にたどり着いた描写が無いんです。(直後に「やっと来れたね」とありますが、どこに来れたのかが明確でないため「未来」ではないという想定で話を進めていますが…)

 現実世界における「虹」についても、虹のふもとには永遠にたどり着けないと言われています

 そのため、どれだけ時間が経とうとも、どれだけ歩き続けても、永遠にたどり着くことの出来ない象徴として「虹」と「未来」が大いに関係してくるのではないかと考えました。



 「虹」=「未来」と考えていた2つ目の理由は、虹を「光の軌跡」として考えたからです。これも文字だけだと伝わりにくいので、またまたイラストを用いて説明します。

 (マジでいろいろと申し訳ありません…)


 輝きを現在地点(「今」)、輝きの軌跡を「過去」、それによって描き出されるものを虹(「未来」)に置き換えてみました。(現実の虹の出来る原理とは違いますが)

 「未来」とは「過去」「今」の積み重ねによって作り上げられるものであるというのが私の考えです。

彼方「毎日イマを全力で楽しんでいけば、きっと寂しいだけじゃない未来が来てくれると思うよ」

(テレビアニメ2期11話「過去・未来・イマ」より引用)


 (自分にとって、とても大切なセリフです…!)

 彼方が果林に向けたこの言葉、「どのようなイマを過ごすかによって、築き上げられる未来が変わってくる」とも言えると個人的には思います。


 Future Paradeにはこのような歌詞があります。

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きみの虹は いつも 胸の中
明日へと駆けていくんだ

(「Future Parade」より引用)


 ここでいう「きみ」とは「一人ひとりの『あなた』」ではないでしょうか。

 当たり前ですが、「イマ」の過ごし方は人の数だけ存在します。つまり、描かれる未来(虹)も人の数だけ存在するということです。


 ここまで未来を「築き上げる」という言葉を使ってきましたが、個人的な考えとして「イマ」を生き続ける限り、未来は永遠に完成しないものとして認識しています。「築き上げる」というよりは「築き上げ続ける」と表現したほうが正しいかもしれません。(完成している描写がある歌詞を見落としていたら申し訳ありません…)

 

高み目指して 輝き続ける
虹のようなSTORY

(「繚乱! ビクトリーロード」より引用)


 初見では、「虹のようなSTORY」って聞いてもあまりピンとこなかったのですが、5thライブを終えた今改めて聴くとこのフレーズが、「虹」が「『今』を輝き続け、歩み続けることで描き出される『未来』」であるということを感じさせます。

 「完成しないもの(作り続けるもの)≒たどり着けないものである」というのが、「虹」と「未来」が結びついていると考えた2つ目の理由です。

③「虹」と「夢」

 続いて、「虹」と「夢」の関係について触れていきます。

 虹ヶ咲においては「虹」に対して「咲く」という動詞が頻繁に使われていますよね。本来、「虹」に使われる動詞って「架かる」とか「出来る」であって、「咲く」という表現は「花」に対して使われるはずです。

今 虹の花を咲かせて
どこまでも強く駆けてく
キミの胸に光るイデア
新たなステージへ導く

(「繚乱! ビクトリーロード」より引用)


 この曲では「虹の花」と表現しており「虹」「花」が密接に関わっていることが読み取れます。

 ですが、「虹」「虹の花」とではニュアンスが異なるものとして考えています。

 先程述べたように「虹」が「完成しないもの、たどり着けない場所」の一つの表現方法であるならば、「虹の花」とは「完成したもの、たどり着いた場所」の象徴であると思っています。では、「『完成したもの、たどり着いた場所』の象徴」とは一体何なのでしょうか。


 私は「夢」であると考えました。


 2期のエンディングでは同好会のメンバーが花に水を上げているシーンが印象的でしたよね。花が咲くには水が必要です。

 「水」にあたる表現としては先程の歌詞の中にある「キミの胸に光るイデアが一番ぴったり来るんじゃないかって思いました。

 イデアっていうのはプラトン哲学の用語の一つで「見られたもの、知られたもの、姿、形」などの意味があるんだそうです。(調べながら「うーん、中々難しい…」ってなってましたが)

 これは個人的な解釈ですが、虹ヶ咲におけるイデアの意味って「トキメキ」とか「想い」とかそういったものがあげられるんじゃないかと思います。

 アニメにおいてもスクスタにおいても、キャラクターが何かを始める時って必ず何かに「トキメキ」を感じているんですよね。

 水という「想い」や「トキメキ」そして曲名にある「夢が僕らの太陽さ」のとおり、夢を太陽として花が咲くということです。


 さてこのように文章にしてる途中で1つ、超が付くほどの矛盾が発生してしまったわけですが。


 「夢が僕らの太陽さ」


 思いっきり言ってますやん…。曲名として「夢」=「太陽」の式が既に出ちゃってたんですよね…。

 「じゃあ花って一体何なんだ?」という疑問が生まれることになったわけです。このあたりに関しては大分悩みましたね…。

 そんな中で、私はある一つの仮説を立てたのですが、その仮説が私にとって一番納得のいくものだったのでそれについてまとめていきます。


 結論から言うと、「虹の花」も「太陽」も同じ「夢」であるということです。ですが、それぞれの意味合いは異なります。

 厳密には「虹の花」=「自分自身の夢」であり、「太陽」=「自分以外の夢」であると考えています。

 美里視点で見た2期4話を例として挙げてみましょう。

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 夢をかなえ続ける愛が「太陽」

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 愛たちのライブを見て美里の中に新しく生まれた想いが「水」

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 そして美里自身の夢が「虹の花」

 2期4話後半の一連の流れは、「誰かの夢によって新しく想いが生まれた人が自分自身の夢を叶えるために一歩踏み出す物語」という解釈で考えていました。

 エンディングの映像では、「花」「虹」「水」がセットで描かれてましたよね。

 メンバーが水をあげているシーンでは直接描かれていたわけではありませんが上空には太陽が輝いていたのではないかと推測します。

 ”誰かが夢を叶えている姿(太陽)を見て自分自身の中に生まれた「想い」(水)、その2つをきっかけとして自分自身の夢(花)を育てていく。その過程で「それぞれの夢と夢が繋がった瞬間の虹」が生まれる。また、自分自身が咲かせた「夢」という名の「花」別の誰かにとって太陽のように輝くことになる。”

 そして夢を叶える物語の連鎖の象徴として「虹」が現れる。おそらくこういう事なんじゃないかなって思います(矛盾解消のためにはこの解釈しか残ってなかった…。そして伝わりにくかったら本当に申し訳ありません…。)


 さて、この記事を書きながら「虹」と「夢」の関係を調べるためについて虹ヶ咲全体曲の歌詞を読み返す機会があったんですけど、そこであることに気づいたので、見つかった限りの歌詞をピックアップしていきます。

 

夢の虹は いつも 胸の中
僕らを繋いでるから

(「Future Parade」より引用)

 

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もう 一人の夢じゃないね

(「Just Believe!!!」より引用)

 

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私たち夢で繋がってるんだ

(「L!L!L!(Love the Life We Live)」より引用)


 いや、ここまで一致することあります…?

 しかも、すごいのはこれだけ共通点のある歌詞が見つかったことだけじゃないんです。

 この3曲、全部5thライブの有明公演で披露されてるんです。さらにこの3曲は有明公演の後半に固めて置いていて、「それぞれが夢を通して繋がっている」というメッセージがセトリに込められているんじゃないかとさえ思いました。

 おそらくですが「夢の虹」とは、「夢と夢が繋がる瞬間に現れる虹」ではないかと思います。本来虹とは、出来てしばらくすると消えてしまう「瞬間的なもの」ですが、夢と夢が繋がっている間は永久的に消えないものとして残り続けると考えました。(おそらく「永遠の一瞬」という曲名はこう言ったニュアンスも含まれているのかなと個人的に思ったり。まあもっと他に大きな理由はあるのかもですが)

 夢と夢が繋がっていると思わせてくれた場面は、5thライブで披露された「夢が僕らの太陽さ」の演出にもありました。

 「次は、あなたの番!」という高咲侑/矢野妃菜喜さんのセリフと共に始まり、12人のメンバーが、矢野さんが持っている籠の中に自分のイメージカラーの花を入れていくというものでしたよね。あの演出は「ある人の夢がきっかけとなって別の人の夢へと繋がっていく」「一人だけの夢ではない」というメッセージが込められていると感じ取れました。

 スクスタにおいてもアニメにおいても、虹ヶ咲の物語は「夢と夢の繋がり」を前面に押し出しているような印象を受けました。


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 同好会での活動やスクールアイドルフェスティバルでみんなが夢を叶えていく姿を見て、自分の夢に向かって歩き始めたのように


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 みんなの夢を背負って、それを一緒に叶えていく「あなた」のように


 侑も「あなた」も、夢を持ち夢を叶えていく同好会のメンバーの姿はまるで「太陽」のように光り輝いていたんじゃないかって。


 だから夢が叶った瞬間には空には虹が架かっていたのではないでしょうか。

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 「虹が咲く」という表現において、「虹」はもしかすると「夢」という「虹の花」と「夢と夢を繋げるもの」である「虹」の2つを指しているのかもしれません。

④「虹」と「想い」

 次は「虹」と「想い」の関係について述べていこうと思います。

 「想い」という言葉だけだと、かなり抽象的な表現になってしまうので、この項における「想い」は、≒「エール」と置き換えて話を進めていくことにしましょう。


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 5thライブの武蔵野公演で披露された「Hurray Hurray」では、ラスサビから矢野さん巨大なニジガクフラッグを大きく振ってパフォーマンスをしていましたよね。

 あの光景は、パフォーマンスをしている12人からだけでなく高咲侑からもエールを送ってくれているように見えました。「次は、あなたの番!」というセリフがあったように、あの演出は「高咲侑」から「次の『あなた』」へとエールを送り、想いを継承していくための儀式ともいえるのではないでしょうか。

 アニガサキにおける「想いの継承」といえば思い浮かべるものがあって、私の中では美里から始まったリレーと、せつ菜から始まったリレーが特に印象に残っています。


 まずは、美里から始まったリレーを振り返ります。

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 美里から、愛へ

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 愛から、璃奈へ

「出来ないことは、出来ることでカバーすれば良いってね。
一緒に考えてみようよ!」


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 璃奈から、ミアへ

「夢を叶えるのがスクールアイドルだよ」


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 ミアから、ランジュへ

「君は、どうする?」


 美里から始まった想いのリレーは、「自分の夢や目標を叶えるための『エール』」として受け継がれていったのではないかと考えています。


 次に、せつ菜から始まったリレーについて振り返ってみます。

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 「せつ菜」から、歩夢へ

「始まったのなら、貫くのみです!」


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 歩夢から、「菜々」へ

「始まったのなら、貫くのみ!でしょ?」


 せつ菜から始まった想いのリレーは、「夢を、大好きを最後までやり抜く決意・覚悟」として受け継がれていったのではないでしょうか。


 「想いのリレー」という言葉を使わせていただいたのですが、この言葉を選んだのは訳がありまして

あふれる想いのバトン 繋いで行こう

(「Future Parade」より引用)

 

夢のバトン 繋いでいくんだ

(「全速ドリーマー」より引用)

 

 (「『バトン』といえば『リレー』だよね!」という私の安直な発想なのですが…。)

 「全速ドリーマー」には「勇気のバトン」という歌詞もあり、虹ヶ咲が「想い」や「夢」などをまるでリレーのように「あなた」から「次のあなた」へと受け継いでいくことを重要視しているようにも思えました。

 虹ヶ咲においてはアニメにおいても歌詞においてもスクスタにおいても、「想いの繋がり」を前面に出したものが多いように感じます。


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「スクールアイドルはそれぞれ学校が違うし、ファンもそれぞれやりたいことは全部違うけど、それでも同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与えあえる。」

「突き詰めると、みんな根っこは一緒で、大切な人を応援できる友達なのかもね。」


 このセリフ、虹ヶ咲の物語における核となる要素の一つにもなりうる言葉だと思っています(というか彼方さんマジで名言しか言わないじゃん…!)

同じ空の下どこまでも
この歌で繋がってく願い

(「Hurray Hurray」より引用)


 この歌詞においても、「歌」「願い」という2つのもので「同じ空の下」にいる一人ひとりの「あなた」との繋がりを表しているように感じます。

 それぞれのスクールアイドルや、それを応援する人たち全て。「夢」や「想い」や「エール」、みんなを繋げているものの象徴として「虹」という言葉に表すことができるのではないでしょうか。

⑤虹とは「○○○」である

 さて、ここまで「未来」「夢」「想い」などのそれぞれの視点から「虹」との関連性を述べてきました。

 私にとって「虹ヶ咲における『虹』」って何なのかという問いに対する現時点での答えを出したいと思います。

 私が出した答え、それは


 虹ヶ咲における虹とは、『架け橋』である」


 ということです。

 ここからは、なぜ「虹」=「架け橋」という式を導き出したのか、再度「未来」「夢」「想い」の観点から理由をお話ししたいと思います。


 まずは「未来」と「架け橋」の関係について述べていきます。

 「架け橋」を基にして考えると、「虹」は「今」と「未来」を繋ぐものだと考えています。

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ミライへと橋を架けよう

(「虹色Passions!」から引用)


 架け橋の始点を「今」としましたが、これは時間において人間は過去には戻れないため過去から橋を架けるのは不可能だと考えたからです。

 また、架け橋の終点は「未来」ですが、先程述べたように人間は「今」より先には進めず、未来にはたどり着けません。当然、橋は永久に「未来」に架かることはありません。ここで「完成しない。たどり着かないものの象徴」である「虹」として繋がってきます。


 次に「夢・想い」と「架け橋」の関係について述べていきます。

夢と夢 繋いでいこう

(「虹色Passions!」より引用)


 この場合、架け橋の始点となるのは「ある人物と、その人物が持つ夢や想い」、終点になるのは「起点となった人物の夢や想いを受けた別の人物と、その人物が新たに抱いた夢や想い」ではないかと考えました(わかりづらい文章ですみません…。)

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 虹ヶ咲4thライブにおいて、L!L!L!披露の際にファン一人ひとりのメッセージが集まってお台場から京セラドームを繋ぐ演出がありましたよね。あの演出もまさに「想いを繋ぐ架け橋としての虹」と言えるのではないでしょうか。

 また、人から人へ虹という名の架け橋が繋がると、また次の「あなた」へと橋が架かり、それは限りなく続いていくのではないかと考えています。これが記事中に何度か挙げた「完成しない象徴としての虹」と繋がってきます。

⑥虹の架け橋

 ここまで、虹ヶ咲における「虹」とは何なのかというテーマで話を進めてきましたが、ここでアニメ2期のメインテーマである「虹の架け橋」に焦点を当てていきたいと思います。


 「虹の架け橋」は2期劇中において4回使用されています。

 使用された場面は以下の通りです
 ・ランジュと侑達同好会が互いに決意表明し、メンバーが侑の夢を応援するシーン(2期1話)
 ・5校合同文化祭兼第2回スクールアイドルフェスティバル(以下SIF)の開催を提案するシーン(2期6話)
 ・「TOKIMEKI Runners」を披露し、第2回SIFを締めくくるシーン(2期8話)
 ・同好会1stライブ後日のそれぞれのメンバー(2期13話)

 それぞれの場面について1つずつ考えてみたいと思います。



 まずは2期1話から

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歩夢「夢は違っても、私はいつだって力になるからね!」

かすみ「かすみんだって、いっぱい応援しますよ!」

果林「私たちも同じ気持ちよ」


 同好会のメンバーが抱く夢は一人ひとり違うものです。しかし、お互いに夢を持つ者同士が支え合う、応援しあうと言った部分ではそれぞれのスクールアイドルが繋がっているのではないでしょうか。



 次に2期6話。

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 SIFへの参加希望者が多すぎて文化祭とSIFをどちらか選ばざるを得なくなった状況で、5校合同で文化祭とSIFを同時に開催するという第三の選択を取ったシーンは、「大好き」を大切にするせつ菜らしさを感じることができました。

 この合同文化祭とSIFは5日間にわたって行われることになるのですが、ここでも「想いのリレー」要素が入ってきていると個人的に考えました。

 1日ごとに文化祭の主役となる学校が代わっていく流れは、生徒たちがスクールアイドルや学校に対する「大好き」の想いを繋げていったように見えました。



 次に2期8話。

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 (初見時はタイトルとルビで横転した思い出)

 8話における「虹の架け橋」は、音楽の夢を持つ侑やスクールアイドルとしての夢を持つ同好会メンバーだけでなく、共にSIFを作り上げた虹ヶ咲の生徒たち全員や他校のスクールアイドル達、他校の生徒たち全員の夢が繋がったからこそ流れたものではないかと感じます。

 「虹が始まる場所」というサブタイトルは個人的には「みんなの夢が叶い、そして次の夢への『橋』を架ける場所」だと考えています。



 最後に2期13話。

 同好会のファーストライブをやり遂げたその後の話でしたが、未来のことを考えたり次の夢に向かって進むメンバーもいたのが印象的でした。

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 せつ菜の想いを受け継ぎ、新生徒会長として虹ヶ咲の未来を築き上げていく道を進み始めた栞子。

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 将来を見据えて、モデル以外の選択肢を増やすことを決めた果林。

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 スクールアイドルの魅力を広めるため、単身ロンドンに留学した歩夢。

 1stライブという一つの夢が叶った後も更に次の夢へ、そして未来へと彼女たちは歩み始めます。それぞれにとっての新たな始まりが描かれていたからこそ、13話では「虹の架け橋」が使われたのではないかと考えました。


 この劇伴は他にも虹ヶ咲の4thライブ終盤に初解禁された2期のティザーPV、そして5thライブ開演時(こちらはアレンジが加わっていました)にも使われています

 まとめると、「虹の架け橋」という劇伴が新しい夢や未来に向けて進み始める際に使われているのではないかと考えました。これも、私が「虹」=「架け橋」だと導き出した理由です。

⑦最後に

 読みづらい点、突っ込みどころ等沢山あったかもしれませんが、ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。コンパクトにまとめる予定だったのですが、書きたいことを書くうちに気づけば長文になってしまいましたね…(わかりやすい文章書くのって難しい…)

 この記事で書いた内容はあくまで私自身が出した「一旦の」答えなので、今後の虹ヶ咲の物語展開によっては今の答えが変わってくる可能性は大いにあります。その上で新しい発見があればこの記事に追記という形で残していこうと思っております(要するにこの記事は永遠に完成しません)

 私個人としても、今これを読んでくださっている皆さんが「虹」に対してどんな考えを抱いているのかすごく気になっているので、それに言及した記事やツイートを見た際は秒でシュバりに行きたいと思っております。

 改めて、お付き合いいただきありがとうございました!最後に一つ皆さんに問いかけをして、この記事の締めにしたいと思います。



 あなたにとっての「虹」って何ですか?

あの場所で交わした新たな約束

 

 こんにちは、わらみんです。

 先日、私はAqours 6th Love Live! ~KU-RU-KU-RU Rock'n Roll TOUR~ WINDY STAGE」に2日間現地で参加させていただきました。

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 まずは一言、史上最高のライブでした…!


 おそらく、今までのライブで一番泣いていたし、今までのライブで一番笑っていたと思います。

 Aqoursに感謝の想いを伝えに行ったつもりでしたが、逆にAqoursからたくさんのものを貰うことになりました。



 ライブが終わった後、私がAqoursを追ってきた中で抱え込んでいたものを整理できたので、それを忘れないためにも今回こうして記事を書いています。

 今回は、WINDY STAGEに参戦するまでの私の心境と、WINDY STAGEで感じたこと、そして未来のことについて書き残したいと思います。


 この気持ちは決して忘れてはならないものだから。


①過去

 ライブを振り返る前に、この公演に参加するまでの私の心境を書き残していこうと思います。

 今回のライブの思い出は、そこに至るまでの経緯も含めてのものだと感じているからです。

 私の気持ちを整理したものになっているため、もしかすると読んでいる方にとって不快な内容が入ってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

 これも、私にとって忘れてはならないものだと思っています。



 Aqoursの4thライブが開催された2018年当時、私は今ほどラブライブシリーズ」に対して熱を入れて追いかけているわけではありませんでした。

 当時は福岡に住んでいて、学生であり、他の趣味も持っていた私にとって東京で開催されるライブというのは金銭的にハードルが高く、ライブビューイングもパスしていました。



 その選択をしたことをひどく後悔することになるのは、それから約1年後のことでした。



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 2020年1月のラブライブフェスにライブビューイングで参加し、数週間後のGuilty Kiss武蔵野公演に現地参加した後は、私の中でラブライブシリーズに対する想いが大きくなっていました。



 すぐにでもほかのライブも見直したいと思った私は、以前に買っていたAqours3rdライブBlu-rayを再生しました。

 ですが観ているうちに、どこか自分の中で違和感を感じるようになり、そして徐々に肥大化していきました。

 そして数か月後の4thライブYou tube同時上映会で、自分の中にあった違和感の正体に気づきました。


 それは、「東京ドームでのライブというAqoursの一つの到達点であった4thライブの思い出の中に自分の存在が無かったこと」です。

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 あの場所で披露されたAqoursシップも、9人版「想いよひとつになれ」も「キセキヒカル」も「Thank you,FRIENDS!!」もダブルアンコールも…。数々の思い出の中に自分がいなかった。


 あの場所で交わした約束である「2度目の東京ドーム」。その約束を交わした瞬間に立ち会えなかった。


 あの場所で感謝の想いを伝えることができなかった。


 あの場所で「Aqoursの10人目」になることができなかった。


 3年半前のあのライブは、Aqoursにとっても、私を含めてAqoursを追っていた全ての人たちにとっても特別なライブだったことに間違いはないでしょう。

 だからこそ、「あのライブに参加しなかった」という現実は、大きな「後悔」として、そしてそれは「呪い」へと形を変えて2年もの間、私の心を蝕んでいくことになりました。

 「どうしてあの時、もっとラブライブに向き合っていなかったんだ」「どうしてあの時、無理をしてでも東京ドームに足を運ばなかったのか」

 その後悔が消えることはありませんでした。

 そしておそらく、これは自分が生涯を終えるまで消えることはないのかもしれません。


 たった一つ、選択を誤るだけでこんなにも苦しむことになるんだなって。


 この時やっと気づいたんです。私は自分が思っている以上にラブライブシリーズのことが、Aqoursのことが大好きだったんだなって。

 そして今まで気づけなかった自分を酷く責めることになりました。




 Aqoursに会いたい」「Aqoursのライブに参加したい」と心から思い始めたタイミングは、丁度コロナ禍に入ってからでした。

 当時楽しみにしていた、Aqoursのユニットライブ「Perfect WORLD」はあと一歩のところで中止、「DOME TOUR 2020」も中止、そして結成5周年のつま恋での野外ライブも中止。


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 本当に会いたいと思った時に限って、叶う目前にしてことごとく打ち砕かれてきました。

 それまで一緒にラブライブを追ってきた友人の中にも、環境や心境の変化によって、ラブライブから離れていった人たちもいました。



 一緒に追ってくれる人たちの存在も、ライブが開催されていた環境も、全部「当たり前」ではなかった。全てが「奇跡のような瞬間」だったんだと。そう気付きました。

 だから、今でも私と連番を組んでくれている友人や、ラブライブのことを一緒に語れるフォロワーさんの方々には本当に感謝の気持ちで一杯なんです。




 「あの場所で、約束の地である東京ドームでAqoursのライブを見たい。感謝の想いを届けたい」

 2年間、ずっとそう願っていました。ラブライバーの私としての最大級の目標になっていました。

 そう思っていた時、今年の3月に発表されたのがAqours、2度目の東京ドームでのライブ」

 既に私の中に「行かない」という選択肢は存在していませんでした。

 なぜならその瞬間に、「行って、必ず4thライブの分まで感謝の想いを伝える」という、一方的ではあるものの「約束」をしたから。



 「チケットをご用意いたしました」


 抽選結果でその文面を見たとき、嬉しすぎて思わず涙がこぼれそうでした。


 ようやくあの場所でAqoursに感謝の想いを伝えることができるんだ。一方的に交わしたものだけど、約束を果たしに行くことができるんだ。

 そんな思いがとめどなく溢れてきました。

いつか…それは今だった

待ってた この日を待ってたよ

(「なんどだって約束!」から引用)


 開催当日、この歌詞が頭の中で繰り返し再生されていました。

 ずっと待ち続けたこの日がとうとうやってきた。その事実だけでも感極まってしまいました。

負けたくない いろんなことに

しかたないとあきらめない

本当に 本当に 会いたいから

(「なんどだって約束!」から引用)


 この2年間、何度も悔しい思いをしてきました。時には4thライブに対する後悔も抱えながら、涙を流した日もありました。

 だけど、私はAqoursのことが大好きだから、会いたかったから。挫けそうになった時もあったけど、諦めたことは一度もありませんでした。

 Aqoursはどんなに苦しい状況に立たされても諦めずに走り続けたから、私もこんなところで諦めるわけにはいかないと、自分自身を奮い立たせながら走ってきました。



 そんな2年間の思いを抱えながら、私は東京ドームの中へ足を踏み入れました。

②WINDY STAGE

 生まれて初めて踏み入れる東京ドーム。楽しみ半分、緊張半分といった心境でした。


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 今まで参加したライブ会場で最も大きな場所、アキバレポーターによる注意事項の読み上げ、浦の星交響楽団、最大規模の光の海…。
 

 全てが私にとって初めての体験で、興奮のボルテージが最高潮に達するのに、時間は必要ありませんでした。


 会場が暗転し、加藤達也さんの指揮のもと、浦の星交響楽団による演奏が始まりました。


 「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」

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 私が今まで参加したサンシャイン関連のライブでは一度もオープニングとしてメインテーマが流れたことはありませんでした。

 当時は興奮しすぎてて考えていなかったのですが、改めて振り返ってみると

 「初めて現地で聴くサンシャインのメインテーマを東京ドームで、しかも生オーケストラによる演奏で聴くことができるなんて、なんて贅沢なんだろう」そう思わずにはいられませんでした。

 あまり勝ちとか負けとかそういう言葉を使いたくはないのですが、

 正直、初が生オケは勝ちでしょ!

 そんな感じでドヤってました(笑)



 そしていよいよAqoursの入場。トップバッターを飾った曲は

 「なんどだって約束!」

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 4thライブの時に誓っていた2度目の東京ドームライブ。3年半の間、数々の苦難を乗り越えて再びこの地に立っている。約束を果たしに来ている。


 あの時参加してなかった以上、「おかえり」の4文字を言う資格はないけれど、それでも「Aqoursが再び約束の場所に帰ってきた」という事実だけで、感情が爆発していました。


 サビの時に、超大型モニターに画面9分割でメンバーが映し出されたのですが、映像効果もあったのでしょうけどAqoursのメンバーのあまりの偉大さもあって、荘厳さすら覚えるレベルです。


 これが「今」のAqoursなんだなって。



 そして立て続けに披露された2曲目

 「未体験HORIZON」

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 このライブまでは、未体験HORIZONが披露されたのってラブライブフェスだけで、当時現地参加できなかった私にとっては初めて現地回収できたというだけでも嬉しかったんです。

 でもそれだけじゃなくて、3年半前に高槻かなこさんが言っていた「センターを取りたい」という言葉。その宣言を果たし、東京ドームで自分のセンター曲を歌っている。

 様々な要素が合わさって、感情が限界を迎えていました。

 2曲披露時点でこの状態だったから、「この後どうなるんだろう?」と内心思っていました。



 そしてそこから先は初披露曲のオンパレードでした。

 この時のために温存していたんじゃないかと勘繰りたくなるくらいです。



 ライブが中盤に差し掛かると、全く予想しなかった展開が訪れます。それが

 「Next SPARKLING!!」そして「i-n-g,I TRY!!」
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 正直、度肝を抜かれました。

 5thの表題曲であり映画の集大成である「Next SPARKLING!!」が、もはや彼女たちにとっては1つの通過点となっていたこと、そして「i-n-g,I TRY!!」と組み合わせることによって、Aqoursがまだ現在進行形であるということを見せつけられました。

 この時思ったんです。今回の東京ドームですら彼女たちにとっては1つの通過点に過ぎないんじゃないかって。この先、これ以上の展開が繰り広げられるんじゃないかって。そんな予感がしていました。



 ライブ終盤、この2曲によって私の涙腺は決壊することになります

 「キセキヒカル」想いよひとつになれ

 この2曲、現地初回収だったんです。しかも生オーケストラ。つくづく、なんて贅沢なことなんでしょうね…。

 ずっと現地で聴きたいと思っていた私にとって、諦めずに走り続けた私へのご褒美なんじゃないかとさえ思っていました。

キセキは起こると知ったよ

あの頃の僕らへと 教えてあげたい

あきらめないことが 夢への手がかりだと

今だから言ってもいいかな 言いたいね

(「キセキヒカル」から引用)


 Aqoursが再び東京ドームに降り立つという奇跡、「私」がその瞬間に立ち会えるという奇跡。重ねて言いますが「諦めなかった」この事実が、あの2日間を生み出したんじゃないかと、そう思います。

 そして「私」の部分は、今回のライブに参加した他の方にも言い換えることができると思います。



 そして、何よりも嬉しかった瞬間が「ダブルアンコール」

 1回目のアンコール後にAqoursのメンバーが去っていった後、BGMに合わせた会場内の手拍子は止まないどころか、段々と大きくなっていきました。

 私もあの時はただひたすらに、がむしゃらに手を叩いていました。


 だって、もう一度会いたいから。感謝の想いをもっともっと伝えたかったから。


 そしておそらく、同じ思いの人は私だけではなかったのかもしれません。その理由が、あの会場内に響きわたる大きな手拍子だったんだと思います。

 だからこそ再びAqoursが姿を現してくれた時、想いが伝わったんだと実感して嬉し涙が止まりませんでした。


 そして披露された曲は、2回目の「なんどだって約束!」

 この曲の何がすごいって、今回のライブにおいて最初に持ってきても最後に持ってきても意味を成すところなんですよね。

 ライブの最初に持ってくることで「過去に交わした約束を果たしに来た」という意味合いを持ち、ライブの最後に持ってくることで「これから先の未来への約束を交わす」という意味合いを持つ。

 「約束」これこそが今回のライブのコンセプトだったんじゃないかと思っています。

次もきっと 笑顔で あいさつしよう

いつ? すぐ! すぐだよ!!

伝わってる 大丈夫 だから みんなと一緒に約束しよう!

(「なんどだって約束!」から引用)


 あの場所で、Aqoursの魂のこもった誓いの叫びを聞きました。



 「二度あることは三度ある」と言っていたように、Aqoursは再びこの場所に戻ってくる。

 これからもAqoursは走り続ける。

 そう約束してくれたから。

 だから、私も今度は「一方的ではない」約束をあの場所で交わしてきました。

 「胸を張って笑顔で、Aqoursと再会できるように、私も走り続ける」と。

 それまでは4thに参加できなかった故に苦い記憶しかなく、名前を出すのも嫌だった東京ドームが、あのライブを通してAqoursと新たな約束を交わした「大切な場所」へと変わった瞬間でした。



 開演前までは、ライブが終わった後に大泣きしているのかなと思っていたのですが、今まで参加したライブの中で一番の笑顔でドームを後にしていました。


 間違いなく、一生忘れることのない最高の思い出です。

③今、そして未来

⑴「呪い」の正体

 あの2日間を通して、私の中にあった「呪い」はほとんど消えていました。

 しかし、完全に「呪い」から解放されるためには最後のパーツである”呪いの正体を知る”ことが必要でした。

 ですがその正体を知るのに時間は必要ありませんでした。

 私の中にあった「呪い」の正体はズバリ

 「自分の中で4thライブを必要以上に神格化しすぎていたこと」です。

 それまで私の中で、Aqoursが東京ドームに初めて到達した4thライブがAqoursの集大成だと錯覚してしまっていたんです。


 だけど、Aqoursはずっと走り続けていた。空白の2年の間にも歩みを止めることは決してなかった。

 それに気づいた瞬間、自分の中の呪いを解くのは驚くほど簡単なものでした。

 正直、なんでこんな簡単なことに気づけなかったんだろうとさえ思っていました。


 あのライブは私に

 「何を勝手に終わらせてるんだ。Aqoursは現在進行形なんだ。走り続けてるんだ」と言ってくれていたような気がしました。

 そしてとどめにEXTRAライブの開催と「幻日のヨハネのアニメ化

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 その時に心の中で叫びました。

 Aqours始まってるじゃん!これからじゃん!」って。

 ライブ開催まで、「今回の東京ドーム公演参加という自分にとっての最大目標が達成された後はどうしよう」と考えていたんですけど、これからも全力で走っていく宣言をしたAqoursを目の当たりにしたら、自分も一緒に走り続けるしかないじゃん!って思えたんです。

 今まで「過去」を原動力にしていた自分が「今、そして未来」を原動力にし始めた瞬間でした。

⑵「10人目」

 私がAqoursを追う上で今までずっと引っかかっていたことが、「10人目」についてです。

ステージは9人でも

ここにいるみんなが 10人目だって感じて

いまがあるんだよ

(「No.10」から引用)


 私は今まで、4thに参加してようがしていまいが「10人目」を名乗ることはできない、名乗る資格は無いんじゃないかと考えていたんです。

 自分の中で、「10人目」を名乗る資格があるのはAqoursと同じ輝きを放つことができる人間だけ」という考えがありました。だからAqoursのメンバーと呼べるのは、あの9人(18人)以外には存在しないとずっと思っていました。

 それにもかかわらず、Aqoursが我々のことを「10人目」として迎え入れようとしてくれているのは何故なのか疑問に残ったままでした。

 考えた末に、一つの結論に達しました。(以下個人の見解です)

 「10人目」とはメンバーのことを言っているのではなく、Aqoursと共に走り続けたみんなの「総称」を指しているのだと。

 数式的に書くとするならば「9+n」。nに入る部分が今までも、そしてこれからもAqoursと共に走り続ける一人ひとりの人たちです。


 今回のライブで感じたこと、考えたことを振り返ると、私も「10人目」を名乗ってもいいのかなって思えるようになったんです。

 だって、私も「諦めずに共に走り続けた者」の一人だから。

 今だから胸を張って言えます。私も「10人目」だと。

④最後に

 「呪い」から解放されて、新しい約束を結ぶことができた今回のライブでしたが、もちろん4thに参加できなかった悔しさはこれからも消えることはないでしょう。ですが、それも大切な経験としてこれから先の未来へ一緒に持っていこうと思います。

 あの悔しさのおかげで、あの2年間のおかげで大切なものに気づけたから。

 そして、約束は「交わす」だけでは意味がありません。「果たす」ことで初めてその意味を持ちます。今回交わした新たな約束を必ず果たすためにも、これからまた新たな展開を迎えるラブライブサンシャインを、Aqoursを全力で追いかけ、自分自身の人生も全力で駆け抜けていきます。






 最後に、3年半前に東京ドームで約束を交わしたすべての方々

 

 皆さんがかつてあの場所で交わした約束のおかげで、私も「今」を駆け抜ける「10人目」として未来への約束を交わすことができました。

 本当に、ありがとうございました。


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ラブライブ!スーパースター!!テレビアニメ1.5期 ~What a Wonderful Dream!!~




 皆さんこんにちは、わらみんです!

 今回はブログを開設して初めての「ライブ振り返り記事」を書かせていただきました

 私は先日、「Liella! 2nd Love Live! ~What a Wonderful Dream!!~ 」名古屋公演に2日間参加させていただきました!


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 完全初見で楽しみたかったので、この公演に参加させていただくまでの3週間は横浜公演の情報を完全にシャットアウトしておりました(笑)

 ですがその分、名古屋公演は大いに盛り上がり、大いに感動することができました!


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 今回はその感想と考えたことを記事にしました。最後までご覧いただけると嬉しいです!

①セットリストのおさらい


 今回のセットリストは以下の通りです。

~オープニング~
1. GOING UP
2. Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!
~MC1~
3. What a Wondrful Dream!!
4. 1.2.3!
5. 水色のSunday
6. Flyer's High
7. だから僕らは鳴らすんだ!
~MC2~
8. HOT PASSION!!
9. 常夏☆サンシャイン
10. Till Sunrise
11. 青空を待ってる
12. 微熱のワルツ
13. Tiny Stars
14. みてろ!
~ダンスバトル(千砂都・すみれ・恋)~
15. ノンフィクション!!
16. Day1
~MC3~
~幕間(アニメ映像)~
17. 私のSymphony
18. 未来予報ハレルヤ!(1日目)/ Starlight Prologue(2日目)
~MC4~
19. Dream Rainbow
~幕間アニメ~
EN1. START!! True dreams
EN2. Dreaming Energy
MC5
EN3. ユニゾン


 まずは正直に言いましょう。めちゃくちゃバテました笑


 というのも今回のライブ、3回目のMCが終わるまでノンストップだったんです。
要するにそこまで着席のタイミングが無かったということになります。

 自分含めて足が棒になった人もいたであろう中で、ノンストップで最後までやり切ったLiella!,サニパメンバーのあの体力は日々の努力の賜物なんだろうなぁと自分自身の老いを実感しながら考えておりました。

 ダンスのキレも3か月前のカウントダウンライブ(自分が最後に見た生Liella!)とは明らかに違っており、こんな短期間でレベルアップするLiella!すげえ!!(語彙力)と思いながら見ていました


 それではセトリや演出の詳細な感想を語っていきたいと思います!この記事を書いてるのが5月に入ってからなので一部を除いて初日と2日目がごちゃ混ぜになってしまっているかもしれませんがご了承ください(保険をかけるオタク)

(1)00-01:ステージ


 会場に入った私の心の中の第一声がこちら↓


「ん?なんかいつもと違くない?」


 それもそのはず、いつもならメインステージの中央奥に巨大モニターが1台、両サイドに2台あるはずなのですが、今回はサイドのモニターは変わらないのですが、決定的な違いとして中央に巨大な垂れ幕が構えられていたんです

 虹ヶ咲4thのオープニング演出で吹っ飛んだ私としては今回も何かOPに面白いor感動的な仕掛けがあるんだろうなぁニヤニヤしながら自分の席について開演の時を待ちました。

(2)00-02:オープニング


 いよいよライブ開始。さあどんな形で登場するのかな?と心を躍らせていたのも束の間、両サイドのモニターに見覚えのありまくるシーンが映し出されたのです


かのん「みなさん初めまして!私たちは結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル」

5人「Liella!です!」

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ちょっとそれは聞いてない(事前に言われるわけがない)

 この展開は本当に予想していませんでした…!横浜でも同じ展開だったそうで。完全初見でOPにこのシーンが出てくることを予想できた人ってほぼいないんじゃないでしょうか?

 そして流れ出す「Starlight Prologue」。ふと会場を見渡すとブロックごとにブレードの色がまとまっていました。自分の知る限り2ndライブではブレード企画は開催されていなかったので、このリエラインは自然発生したと考えるのが妥当でしょう
 会場にいたラブライバーの方々の一体感の凄さに驚いたと同時に、1stライブでのブレード企画の思い出も蘇ってきて、目頭が熱くなりました。


 そしてOP映像(メンバーの立ち絵が映し出されるパート)が流れ終わり、「GOING UP」の特殊イントロとともにスポットライトの光がが巨大な幕に向けられると、そこには5人のシルエットが…!

 そして巨大な幕が落下し、5人の中央にいた伊達さゆりさんが一声


「Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~ 名古屋のみんな、ただいま!!!」



 その声はガイシホール全体に響き渡り、会場の外まで漏れるくらいの声量だったのではないでしょうか

 こちらも心の中で全力で「おかえりー--!!!」って全力で叫んでいました(わらみんお前1st名古屋参加してないだろとか突っ込んではいけない)


 こうして2ndライブ名古屋公演は横浜公演参加者以外の初見勢は誰もが予想しなかった(であろう)形で幕を開けたのです。

(3)01:GOING UP


 ちゃんと5人バージョンで披露するのは初めてなのではないでしょうか?

 1stライブにおいては伊達さん一人での披露でした。アニメ1期準拠だった1stライブにおいてこの曲を1人で歌った理由はすなわち、歌詞がかのんの心境とリンクしていたからなのではないかと考えています。

君の笑顔がきらめいてゆれるから

そして

まぶたの裏には君が見えた

最後に

しゅんとさ、しぼんだって君と一緒なら飛べる


 どれもGOING UPの歌詞の一部なのですが、ここでいう「君」は1期序盤のかのんにとっては可可だったのではないかと考えています。

 一度歌に挫折して自分の気持ちに蓋をしていたところに現れた可可という存在。彼女がいたからこそ、かのんは再び歌に向き合うことができた。1期の追憶となる1stライブの序盤に持ってきていたのはそんなかのんの心境を表していたからなのではないでしょうか。


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 少し話がそれてしまいましたが。2ndライブでは5人で歌っていた理由、それは先程の歌詞の「君」ある1人のメンバーにとっての残りの4人であるからと考えています。

 1期では本選出場が叶わなかったLiella!ですが、そこでブライブ優勝という新たな夢を見つけ、「このメンバーとならその夢を果たせる」といった想いがそれぞれの心の中にあった。それを表現するための5人ver.披露だったのではないでしょうか。

(4)02:Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!


 やっと現地回収できたぞおおおおお!!!!!(魂の叫び)


 というのも私、Liella!の生パフォーマンスは1st岡山初日,福岡2日目,合同カウントダウンライブの3公演で見ていたのですが、その全てのセトリにおいてこの楽曲が1度も入ってなかったのです。私のこと避けてます?

 だからイントロ流れた瞬間にテンション爆上がりしてまして、今までお預けされてた分を晴らすかのようにクラップし、ブレードを振っておりました。(声も出したかった…)

(5)03:What a Wonderful Dream!!

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 言わずと知れた今回のライブの表題曲。新たな夢を見つけ、それに向かって走り出したLiella!の力強さを感じた内容でした。


 この曲が出だしではなくなぜ3曲目に持ってこられていたのか。それはこの曲を持ってくる前にはGOING UPの存在が必要不可欠であったからだと考えています。


 GOING UP「新たな夢を見つけた5人が抱える心情」を表現し、What a Wonderful Dream「新たな夢に向かって走り出す5人」を表現する。この順番が必要だったのではないかと個人的には思います。(それでもこじつけみたいになってるけど…)

(6)04:1.2.3!(かのん・すみれ・恋)


 今回はかのんすみれの3人バージョンで披露。

 直後のソロでの衣装チェンジ問題があるとはいえ、やっぱり5人バージョンも見てみたかった…!というのが私の正直な感想です。

 ただ、今回はありがたいことにセンステ近い座席で推しの青山さんを間近で見ることができたのでヨシ!(某猫並感)

(7)05:水色のSunday

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 さて、ここからはメンバーのソロに入っていきます。トップバッターは可可

 白のワンピースを身にまとい、白の傘をさしているLiyuuさんはまさに可可そのものでした。

 曲の途中で傘につけられたカメラの視点が巨大モニターに映ったのですが、アングル的にLiyuuさんと相合傘しているようにしか見えないし自然とLiyuuさんが上目遣いになってるし…あの場面になった瞬間に心拍数爆上がりしました。


 惚れーるさ、こんなぁーーーん!(正直でよろしい)


 一体前世でどれだけ徳を積めばLiyuuさんと隣り合わせになれたのでしょうか…

(8)06:Flyer's High

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 続いては千砂都のソロ曲!

 とにかく岬さんダンスがキレッキレだったんです…!ムーンウォークの完成度が高すぎて度肝を抜かれました

 サビに入ったタイミングで岬さんも会場のライバーたちもワイパーを始めて、横浜公演に参加していなかった私は「これワイパー曲なの!?」と内心驚きつつ慌てて同じようにワイパーをしたのを覚えています(笑)

(9)07:だから僕らは鳴らすんだ!


 個人的にはLiella!ブチ上げ曲のうちの1つだと思っています。

 とにかくクラップが楽しいんです…!1stライブの時から続いている伝統(?)であるメンバーからの質問→クラップの流れの盛り上がり方にドハマりしております。

 青山さんが「社会人の人?」て聞くタイミングがあって、もちろん全力でクラップしたんですけど、その時に青山さんが「お疲れ様です!!」て言ってくれただけで日常の疲れが吹き飛んだ気がします(←チョロいオタクはこの人です)

 会場のクラップの大きさ聞くに、その日会場にいたオタクの9割が社会人だったことは黙っておこう

(10)08:HOT PASSION!!

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 Sunny Passionの御二方、初めまして!

 こちらもようやく現地回収できた曲です!

 吉武さんは配信で見た以上に笑顔が明るくて(「パァ!」がめちゃくちゃかわいかった)、結木さんは配信で見た以上にクールでセクシーな雰囲気を感じました。

 パフォーマンスを見ていて1つ思ったことがあります。


 衣装の背中にある羽のせいで空気抵抗半端なさそうなのに何でそんなにキレキレのダンスが踊れるの??


 並みの人間なら普通に動くこともままならない気がします…

 Liella!の5人に負けず劣らず、この日のためにパフォーマンスの完成度を上げるために、我々が想像している以上に努力してきたんだなと感じることができました

 Liella!だけでなく、Sunny Passionも成長しているんです

(11)09:常夏☆サンシャイン

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 個人的にはLiella!ブチ上げ曲のうちの1つだと思っています。(2回目)

 何回聞いても盛り上がりますねやっぱり!(小並感)

 一番の見どころはやはりラストの岬さんの超ロングブレスでしょう。体感10秒くらいだったでしょうか。この人の肺活量、マジでどうなってるんだ…

 何なら配信で見た1st追加公演の時よりも長いスマイリン・ラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイブ」だったと思います。

 随所にコールを入れられる場所があるので、解禁されたら思いっきり叫びたいですね!

 (はよ全力の「ドッカ―ン!」「ピッカーン!」がしたいんじゃ…)

(12)10:Till Sunrise


 本日2度目となるSunny Passonのパフォーマンス!

 2番のラップパート、めちゃくちゃ癖になりそうですね~

 パフォーマンスを見ていて1つ思ったことがあります。(2回目)


 あの羽、着脱可能だったのね…


 HOT PASSION!!が全体的に大きな動きが目立ってたのに対してこちらは細かくてよりキレのあるダンスが目立ってたような気がします。やはり羽の影響か…

 HOT PASSION!!で昼→常夏☆サンシャインで夕方→Till Sunriseで夜の流れがあまりにも芸術的過ぎて好きなので今後も機会があればやってほしいですね

(13)11:青空を待ってる

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 ここから再びメンバーソロ楽曲が始まります。まずはかのん

 伊達さんの歌声って本当に魅力的なんですよね。

 「歌声に吸い込まれそうになる」とでも表現すれば良いでしょうか

 この曲、随所に「君」というワードがありますよね。最初に聴いたときは、「君」って誰のことを指してるんだろうと疑問に思っていました。

 ライブ中、伊達さんの歌声に魅了されつつ歌詞を噛みしめていたのですが、その疑問は次の歌詞によって解消されることとなりました。

きっと きっと
一度生まれた想いは
ずっと消えたりしない


 私なりの解釈になりますが、「君」=「歌」であると考えています

 一度挫折を味わって「歌」が嫌いになっても、昔生まれた「歌に対する想い」は消えずに残っている。そんなかのんの心境を表した曲なのではないでしょうか

(14)12:微熱のワルツ

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 4人目は

 体の動きから爪の先端まで意識していたという青山さんのバレエパフォーマンスは、最早そのものでした!

 あまりにも見入ってしまっていたために、途中でブレードを振る手が止まってしまったくらいです。

 2日目のMCで青山さん「初日と2日目で表現方法変えていた」とおっしゃっていたのですが、当時は正直「どちらとも変わらず綺麗だった」という印象しかなかったので自分もまだまだですね…
 ブルーレイが出たらじっくり見て違いを探そうと思います!

(15)13:Tiny Stars

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 「ソロ5人中4人終わったし次はすみれ曲が来るんやろなぁ」。そんなふうに考えていた時期が私にもありました。


 まさに意識外からの一撃!!


 物語の進行上、常夏☆サンシャインより後に来ることは全く想定していなかったので、ステージ上に2人の姿を確認したときはひっくり返りましたね…

 後ろで流れていたアニメ3話の映像,伊達さんLiyuuさんのハモリ、すべてが組み合わさってまるで代々木公園のステージを見ているようでした。

 (慌ててブレードカラーをマリーゴールドパステルブルーにチェンジしたのはまた別のお話)

(16)14:みてろ!

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 ソロ曲もいよいよアンカー、すみれ


 待て待て待て待て待てその衣装って…!!!


 ステージに現れたペイトンさんが身につけていた衣装はノンフィクションの衣装だったのです…!この時はガチでビビりました

 そしてイントロの途中での花火(私はこれを平安名ボンバーと呼ぶ)。急すぎて心臓止まりかけました。2日目は耳ふさいでた


 自分自身に中々スポットライトが当たらずに辛酸を舐めさせられ続けてもめげずに自分に備わった魅力を信じて努力を続けてきたすみれの力強さを感じさせる、そんな曲です。

 動きや表情を見ていて、本当にすみれが憑依したのではないかと思える場面も数多くありました。

(17)EX:ダンスバトル(千砂都・すみれ・恋)


 このままノンフィクション!!に突入するのかなと思ったのも束の間でした。

 ペイトンさんの合図とともにいきなりダンスバトルの火ぶたが切って落とされたのです。リズムに合わせてステージ上段の両サイドから岬さん青山さんが出てきたときは一瞬何事かと思いました。


 青山さんのバレエ仕込みのしなやかなダンスはもちろん、岬さんの軽快さはありつつも力強さを感じさせるダンスも魅力的でした。さながら柔と剛のぶつかり合いと表現すればよいでしょうか。

 そして最後に自分も目立たないわけにはいかないペイトンさんも加わっての3人でのダンスパフォーマンスも華やかでしたね!ダンスバトルとは言っても3人ともそれぞれの魅力があって、まさに「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」状態でした…

(18)15:ノンフィクション!!

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 「ギャラクシーーー!!!」


 待ってましたあああああ!!!!!


 正規衣装での披露は初ではないでしょうか?直前のダンスバトルでボルテージが上がりに上がりまくった会場にとどめを刺すが如く殴りかかってきた曲。

 自分も含め会場が盛り上がっていたのはもちろんなのですが、1期10話を思い出しながらパフォーマンスを見ていると、直前の「みてろ!」からストーリーがつながっていて、すみれの物語がこの2曲に集約されているのを感じることができ、目頭が熱くなりました

(19)16:Day1


 もはや定番の勝利の方程式となった「ノンフィクション!!→Day1」

 ノンフィクション!!の後だから次の曲はこれなんだろうなと容易に予想はできていたのですが、いざブチ込まれるとイントロの頭の部分を聞いただけでも条件反射的に体内の血液が沸騰するんです。これが予測可能回避不可能というやつか…


遅すぎるなんてない
不可能なんてない
いつだって 思い立ったらその日が始まりの Day1



 これから何かを始めようか迷っている人の背中を押してくれる、そんな心強さを感じさせてくれる歌詞です。個人的にはLiella!の楽曲に出てくる好きな歌詞ランキングで5本指に入るレベルです


 先程勝利の方程式を上げましたが、もはや「みてろ!」からのこの曲までを定番化させてほしいくらいです(超強欲)

(20)17:私のSymphony


 2日目に「Starlight Prologue」の衣装で出てきたときはめちゃくちゃびっくりしたんですけど私は初日のパフォーマンスの方が印象に残っていたのでそちらに触れていきたいと思います。


 本当に嬉しかったんです。専用衣装である制服でパフォーマンスしてくれたんですから!

 個人的な話なんですけど、ライブにおいて一番ボルテージが上がる瞬間って私の場合「その楽曲を専用の衣装で披露してくれる時」なんです。

 この楽曲を例に挙げた場合、制服姿の伊達さんが「私のSymphony」を歌っている場面と1期11話でかのんが一人で「私のSymphony」を歌っているシーンが一体化して映るんですよね。

 ライブでは途中から4人が順番に合流していきましたが、冒頭だけでも「ガイシホール」から「1期11話のあの会場」にワープできたような感覚になります

(21)18:未来予報ハレルヤ!(1日目)

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 MCでも触れられていたんですけど、この曲も「専用衣装での披露」は初なんですよね。個人的にはこの2ndライブを通じて「ノンフィクション!!」と同じくらいテンションが上がった瞬間でもあります。

つまずきも羽にして
飛べるさ よっしゃ!


 この歌詞、1stライブと2ndライブで全然違って聴こえて。

 1stライブでは歌で挫折したかのんがそこから立ち直るための1歩として捉えていたんですけど、2ndライブではSunny Passionに敗れたLiella!がラブライブ優勝に向けて進みだす最初の1歩として捉えることができました。

 同じ曲でも聴くときによって解釈の仕方って全然違うんだなぁとしみじみしておりました。

(22)18:Starlight Prologue(2日目)

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 OP時点で既に衝撃を受けていたのに、事前の打ち合わせなく観客が一体となって生み出したがまた衝撃的で…。1stライブの時もそうだったのですが、この光の一員になることができているのが本当に嬉しいんですよね。

 虹を届けようというオタクたちの想いが一つになっているのを実感できる瞬間です。

 イントロでの伊達さんのセリフが毎回違うのが個人的にびっくりしているポイントだったり。1つ1つの公演ごとにそれぞれの思い入れがあるんだろうなと考えていました

(23)19:Dream Rainbow


 「ノンフィクション!!→Day1」と同じくらいつよつよなコンボがこの「Starlight Prologue→Dream Rainbow」ではないでしょうか

 テレビアニメ1期を再びなぞったかのようなセトリにおいて、1期12話の流れが集約されているような内容だったのでこれからもこの流れは続けてほしいところですね!

 1期を再び思い出した後で

だって君がいっしょだから
たとえばそう 夜空にも虹が架かる


 この歌詞は反則級なんですよ…

(24)EN01:START!! True dreams

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 めちゃくちゃ見覚えのある衣装と見覚えのある初期位置

 アンコールムービーの後一発目に来てあまりの衝撃に天を仰いだのを覚えています笑

 「歌で人を笑顔にしたい」から「勝ちたい」へLiella!の本当の夢、本当の願いが始まった瞬間を象徴したかのような歌

 正直なことを言うと、アニメ1期だけではこの曲の解像度はそんなに高くなかったのですが、今回のライブもこれまでの流れ、直前の1期最終回のシーン、すべての要素が組み合わさって、一気に解像度が上がった気がします。

(25)EN02:Dreaming Energy


 カウントダウンライブを除いて私が参戦したLiella!の公演ではすべて流れております。私の中ではもう定番となって安心できる曲でもありますね!

 最初のワイパーも曲中の完コピしたくなるくらい癖になる振り付けも、「みんなとならどんなことでもできる」と勇気づけてくれる歌詞も大好きです!

(26)EN03:ユニゾン


 楽しいライブの時間というものはあっという間で、これが最後の曲です。

 歌詞どおり、「この楽しい時間がずっと続けばいいのに」と当時は胸が苦しくなっていました。しかしそれと同時にその思い出も今回のライブでの思い出も、「大切な今」として胸に刻み、Liella!のこれからの活躍や展開が楽しみになってきたこともまた事実です。

 そう考えると、こじつけにはなるかもしれないんですけど、ユニゾンの歌詞と虹ヶ咲の「Just Believe!!」の

どこかで 沈んでく夕陽が ほら
また どこかで昇るよ


って歌詞、似てるなあって思うんですよね

②コンセプト「テレビアニメ1.5期」


 ここからはちょっとした考察になりますが、記事のタイトルにもある通り今回のライブのコンセプトってズバリ「テレビアニメ1.5期」だと思うんです。

 セトリだけ見てると、大体アニメ1期をもう一度なぞったようにも見えたのですが、よくよく見てみるとそうとも限らないなと感じたのは単純に曲が増えたからだけではないなと思って。

 記事内でも何度か述べたんですが、同じ曲でも「挫折から立ち直ろうとして再び自分の歌を届けたいと願うかのんの描写」から「ラブライブ優勝を目指すLiella!5人の描写」へと変化していった曲が多く存在していたんですよね。

 それを裏付けるものが、1期最終回の「Starlight Prologue」の一連のシーンが流れた幕間映像です。

 1期をなぞるだけならわざわざLiella!が敗北するシーンを入れる必要が無いはずなんですよ。だけど今回は幕間を使ってまでそのシーンを入れた。

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 あのシーン、私は「Liella!としての本当の夢が始まった瞬間」として解釈しました

 「協力してくれた結ヶ丘のみんなにLiella!の歌で優勝して恩返しがしたい」という本当の夢が生まれた瞬間の描写→「このメンバーなら叶えられる」という5人のそれぞれの感情の描写
 ざっくりした流れですが、2ndライブはこのような流れをたどったものなのではないでしょうか

 これが、私がこのライブのコンセプトが「テレビアニメ1.5期」であると考えた理由です。

③最後に


 ここまでライブの振り返りと考察を書かせていただきましたが、ここに至るまでに字数が9600字を越えていたことに自分でもドン引きしております…

 ライブの振り返りの記事って思ってた以上に難しいんですね。当初は考察少なめ且つ盛り上がった部分だけをピックアップして書く予定だったんですけど、書きたいことが多すぎてピックアップとか言っておきながら気が付けば全曲振り返っていたっていう()

 でもそれくらい魅力的な内容が盛りだくさんの今回のライブだったんです。

 こんな感じで考察も交えながらライブ感想を書くことで、ますますアニメ2期が楽しみになってきました!

 ここまで読んでいただきありがとうございました!

 次は大阪城ホールでの生バンド付き公演、行けーるさ、よっしゃーーー!!!
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高めあう「太陽」と「月」と(虹ヶ咲テレビアニメ2期4話感想)

 

皆さんこんにちは、わらみんです!


早速ですが、アニガサキ2期4話最高でしたね…!
Diver Divaの新曲、私に刺さりまくりでした!

また今回はただ最高だっただけでなく、一人の人間として考えさせられることもあり、何度も再生してストーリーを嚙みしめていたため今までで一番リピートした回でもありました。

今回はそんな2期4話を振り返りながら魅力を感じた部分、感じたことや考えたことをまとめさせていただきました。

最後まで読んでいただけると幸いです!

①本編の振り返り

ここからは本編を振り返りながら、考えたことや感じたことを語っていきたいと思います!

(1)愛さんもユニットやってみたい!

QU4RTZのステージが大成功に終わった後日、部室ではQU4RTZの話題で持ちきりでした。

そんな中、「会場に来れない人のためにオンラインライブをやってみたい」と提案し、続けて「ユニットにも挑戦してみたい」と、まだ漠然としてはいるものの次のライブに向けての展望を話しました。
ほかのメンバーも賛同したり協力の意思を表明したりと前向きです。

一連の会話を聞いていたエマは、親友である果林に対してユニットをやってみたいという思いはないのか問いかけますが、果林はこう答えます。


「私は誰かと気持ちを合わせるより、競い合うほうが合ってるわ」

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このセリフを聞いたときに「これはユニット結成フラグ立ったな…」
と一人呟いていました。

アニメ以前から、スクスタにおいてもリアルライブイベントでもDiver Diva「お互いがライバルであり、競い合うことで最高のパフォーマンスが生まれるユニット」として虹ヶ咲を、虹ヶ咲ファンをを盛り上げてきました。

だからこそ、Diver Divaを推す者としては果林先輩がユニットを否定するようなこの発言は寧ろユニット結成のフラグとして受け取ってしまうわけです。

(2)美里との出会い、3人で過ごす時間

Aパートは果林がDiver Cityでパンダの服を眺めているところから始まります。

そこへ美里が通りかかり、果林に何をしているのかを問いかけますが、果林は「今流行のコーデをチェックしている」と誤魔化します。

着たいなら素直に言いなさい。そして着た姿を見せてください(切実)。アニメスタッフさん、よろしくお願いします!!!

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果林に自身の姉のような存在である美里さんを紹介し、美里さんの退院祝いとして3人で遊ぶ提案をします。

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その後はスポッチャ,水上バスもんじゃ焼きで食事etc…
日が暮れるまで遊び続けましたが、果林は途中から美里さんの様子に違和感を抱いている様子でした。

(3)果林と美里 ~美里の本心の片影~

後日、書店で果林は偶然美里さんと遭遇します。退院祝いのお礼を言った美里さんに対して、無理に明るくふるまっている様子を見抜いた果林


果林「そんな風に無理して笑う必要、無いんじゃないですか?」

美里「え?」

果林「ごめんなさい。でも美里さん、何かを抱えているように見えたから」

果林「愛とは長い付き合いなんですよね?だったら本当の気持ちを伝えてもいいんじゃないですか?愛だってその方が…」

美里「今、愛ちゃんはやりたいことを見つけて、どんどん進んでいる最中でしょ?余計な心配させたくないの」

美里「すごいね、愛ちゃんも果林ちゃんも。歌って踊って、たくさんの人を笑顔にして」

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他のメンバーでは「昨日はありがとう。またね」で会話が終了していたのではないかと考えています。

おそらく、虹ヶ咲のメンバーで一番物事を俯瞰できて且つ言いたいことをはっきり言える果林だからこそ美里さんに本心を訪ねることができたのではないでしょうか。

それでも余計な心配はさせまいと、美里さんは最後まで本心を隠そうとします。
しかし、先程の一連の会話の最後のセリフとそれを言っている美里さんの表情が彼女の本心を表しているように見えました。

(4)愛と美里 ~美里の本心~

夕方、美里さんとの会話で遂に美里さんの本心が明らかになります。

果林の制止を振り切って美里さんが何に対して悩んでいるのかを聞き出しに行った
美里さんはこのように話しました。


美里「私が入院している間、学校に行けなくなった私の時間はどんどん友達と離れていったけど、愛ちゃんはずっと励ましてくれたよね。嬉しかったよ、本当に。愛ちゃんが支えだった。」

美里「でも、やりたいことを見つけて、どんどん先に進んでいく愛ちゃんを近くで見ているうちに、ふと気づいたんだ。私にはもう何もない。どこにも行けない。楽しいって気持ちも分かんなくなっちゃった。」

美里「愛ちゃんはスクールアイドルを頑張ってるだけなのに、勝手だよね」

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私は美里さんのこのセリフ、すごく共感できます。一連のセリフを整理すると、美里さん「スクールアイドルとして輝いている愛と比較して、自分には何もない」という強烈な劣等感を抱いているわけです。

自分も「ステージで輝くアイドル,声優と比較して、自分は輝く何かを一つも持っていない」という、劣等感とも虚無感ともいえる感情を抱くことは何度もありました。

この「劣等感」は4話を語る上ではなくてはならない存在になると考えています。これに関しては「②4話のメインテーマ (1)劣等感との向き合い方」にて詳しく語りたいと思います。

(5)果林なりの激励 ~Diver Diva結成!~

物語の後半は同好会の活動中、他のメンバーとは別に自主練習をしていたとその様子を見に来た果林のシーンから始まります。

大切な人に「楽しいを届けてるつもりだった」のに対して現実は「大切な人を傷つけてしまっていた」。そう気づいてしまったの心境は想像を絶するものでしょう…。

だからこそ、大切な人をこれ以上傷つけないために、自分の気持ちを押し殺して「スクールアイドルを辞める」という選択をしようとしたの気持ちも理解できます。

それと同時に、「私の知っている果林であれば、ここでに同情したり慰めたりといった甘い言葉は絶対にかけずに、の本心を引きずり出すだろう」と信じていました。
そして見事、期待に応えてくれました。


果林「じゃあ代わりに私がステージに立ってあげる。愛のファンをごっそり頂くチャンスだもの。きっと美里さんも私に魅了されて、ファンになっちゃうわね。」

愛「嫌だよそんなの!お姉ちゃんやファンのみんなを果林に取られちゃうのは嫌だ!」

果林「でも、スクールアイドル辞めるんでしょ?」

愛「だったら辞めるのを辞める!だってあたし、あたし…本当はスクールアイドルもっともっとやりたいよ!!」

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の本心を見抜いており、更に負けず嫌い気質を持つの心を焚きつける方法としてこれ以上ないくらい最適な手段を取った果林「流石果林さん…!」と一人で拍手していました。

本心を打ち明けたに対して、果林はこのように答えます。

果林「それがあなたよ。誰も傷つけないなんてそんなことできる人いないわ」

果林「それでも、太陽みたいにみんなを照らせる笑顔があなたにはあるでしょ」

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果林のこのセリフも、4話を語る上でのキーポイントとなると個人的に考えたので、こちらは「②4話のメインテーマ (2)自分自身の在り方」にて掘り下げて語りたいと思います。

は、自分の心に火をつけてくれた果林に対して、「気持ちを合わせるユニット」ではなく「同じステージ,同じ歌で競い合うユニット」として果林に自分と組むように提案します。

ユニットには否定的だった果林「競い合うという形があるのなら」と、からの挑戦状を受け入れてここにユニットが結成されました。

互いが互いをライバルとして認め、拳を合わせるシーンはDiver Divaを象徴するシーンとして私の中に深く刻まれ思わず涙が出そうになりました。


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(6)高めあう2つの光 ~Eternal Light~

同好会から新たに生まれた2人組のユニットは数日後、オンラインライブに臨みます。ユニット名は「Diver Diva」、曲のタイトルは「Eternal Light」


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「Let's Go!」とハイタッチするシーンは、これから果林「同じステージで、同じパフォーマンスでバトルを始める」と、見る者に強烈に印象付けさせ、ワクワクさせてくれます。


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超高速ラップパート!

Diver Divaの新曲が出るたびに村上さんのラップのクオリティが増していて、私自身、聞き入っていました。この部分だけでも何十回も再生しております笑


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このカット、めちゃくちゃ好きです(ド直球)。

みんなを明るく照らす太陽(愛)みんなを魅了する月(果林)、正反対の2人だからこそ成り立つ構図ですよね!

このカットだけでもDiver Divaがどのような存在なのかを見ている人達に教えてくれているような気がします。

全く同じ構図がCDのジャケットになると知ったときは吹っ飛びました笑


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違った色の光が混ざり合うことで1つの色となって輝いたQU4RTZとは違い、2つの光が混ざり合うことなく、お互いに駆け抜けていくことで輝いたDiver Diva

同じステージ,パフォーマンスで競い合う、まさに「仲間でライバル」を表したかのようなシーンに心打たれました!

(7)美里の決意、果林のエール

Diver Divaのパフォーマンスを見て、「頑張る力」を受け取った美里さんは再び、「海外で働く」という夢に向かって第一歩を踏み出しました。

そんな美里さん果林はこのようなエールを送ります。

果林「遅いなんてことないですよ、どんなことだって」

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かつてエマから背中を押してもらったように、次は果林自身が美里さんの背中を押すというストーリーの構成、王道ではあるもののやはりグッとくるものがありますね…!

②4話のメインテーマ

ここまで4話の内容を振り返ってきましたが、今回の話は私個人としては2つのメインテーマが存在していると考えました。

1つ目は「劣等感との向き合い方」、2つ目は「自分自身の在り方」です。
ここからはその2つに焦点を当てて自分自身の考えや経験を交えつつ話していこうと思います。

(1)劣等感との向き合い方

私はライブを見ている時やライブが終わった後の帰路についている時などのふとした瞬間に、「ステージ上のキャストの方達はやりたいことをステージ上で精一杯表現してどんどん進化して輝きを増している。それに対して自分にはそういったものが何もない、なんて小さな存在なんだろう」と強烈な劣等感を抱くことが度々あります。

キャストに限った話ではなく、家族や親戚,友人がどんどん前に進んでいっている事実に対して、似たような感情になることも何度かあります。

だからこそ、美里さんの近くから同級生たちが去って行って、最後まで励ましてくれた美里さんから去っていく様子を足元の枯葉を用いて表現したシーンを見たときは、胸が強烈に締め付けられました。


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ですが私自身、キャストや友人達から生きるための力,日々を頑張る力をもらっているのもまた事実です。

皆さんも、私や美里さんのような心境になったことがあるのではないでしょうか?

私は、キャストや友人たちのような、「自分に活力を与えてくれる存在」「太陽」、それに照らされてできる「影」「自身が抱く劣等感」に置き換えることができると思います。

太陽に照らされると、嫌でも照らされた者の影というものが認識され、直面することになります。自然の摂理です。
同じように、自分を照らす人達を前にしたとき、嫌でも自身の足りない部分=劣等感と向き合うことになります。
では、この状況にどう対応すれば良いのでしょうか。選択肢は2つあります。


1つは、影を認識せずに済む日の当たらない場所に逃げることです。しかし個人的には日陰に避難することは自分の行動範囲を大きく狭めることになるだけでなく自身の活力の源になる存在にも触れることができなくなってしまうため、あまり取りたくない選択肢です。

そこで2つ目、自身の劣等感,影の部分と向き合いながらでも、自分自身が出来ること,やりたいことを探して少しずつでも前に進むことです。そうすることで、周りから刺激をもらいながら、互いに切磋琢磨できる存在として自分も相手も認めることができるようになり、高めあっていけるのではないかと思います。

はるかに上の存在だと思っている相手でもライバルとして認識して自分自身を高めていくことが大切だと考えています。

(2)自分自身の在り方

「誰も傷つけないなんてそんなことできる人いないわ」果林が放った言葉、当時の私にはとても強く響きました。

というのも私自身、他人の顔色をうかがいながら誰も傷つかないように当たり障りのない言葉を選んでコミュニケーションをとることが多々あって、文字通り「誰も傷つけないように行動」していたからです。

しかし、その行動は自分自身の本心を押し殺し、やりたいことや言いたいことを諦めてしまう事と同義です。がそうなりかけたように。


大切なのは「自分自身がどうありたいか」です。
愛は「太陽みたいにみんなを照らせる笑顔」を武器にして「みんなを元気にできるスクールアイドル」を目指すことを決意しました。

自分自身が持っている武器が無いと思う方もいるかもしれません。しかし自分がそう思っているだけで、周りの人に聞いたり模索したりしているうちに意外なものが長所や武器だったということがあると思います。

そうやって見つけた自分に備わった武器」と「自分がやりたいこと」を結び付けて目標や夢を達成していくことが大切なのではないかと考えています。

③記事のタイトルについて

今回の記事のタイトルを「太陽」と「月」』で区切るのではなく「太陽」と「月」と』にした理由ですが、今回の話の軸になっている人物が果林だけではないからです。

海外で働くことを夢として一歩踏み出した美里さん果林がライバルであると宣言します。その時点で美里さんも愛や果林と共に高めあう存在になったと思っています。

また、美里さんにあたる部分には夢や目標を見つけて第一歩を踏み出した人全員が入ると考えています。

2期4話は、自分よりはるか上にいる者に対して劣等感を抱く人たちへエールを贈るような内容だったのではないでしょうか。

④最後に

一話の中でこれだけのことを感じたことや考えさせられたことは今まであまりなく、とても新鮮な気持ちで見ることができました!

また他の方のツイートやブログをを拝見していると、美里さんと同じ気持ちになったことがあるのは私だけではないことが分かり、やりたいことをや目標を明確にして進んでいる方ややりたいことを探している方を見て、私も負けていられないと思うことができました。

できればコンパクトな記事にまとめたかったのですが、如何せん語りたいことが多すぎて今回も長い文章になってしまいました…(苦笑)

最後までご覧いただき、ありがとうございました!!

鐘 嵐珠の心理に迫る

皆さんこんにちは、わらみんです。
いよいよテレビアニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期の放送がスタートしましたね!
12人と1人が織りなす物語、新しいOP・ED、新しい劇中挿入歌など楽しみな内容が盛りだくさんでこの3か月間は虹ヶ咲が熱い期間になりそうです!


⓪はじめに

さて、先日早速1話が放送されましたね。同好会のPVが映画のような内容だったり(最初見るアニメ間違えたかと思いました笑)、新登場のランジュがカッコ良さと美しさを兼ね備えたパフォーマンスを披露したり、侑とランジュが互いの思いをぶつけあったりと最初から盛り上がりっぱなしでしたね!

中でも特に私が印象に残っているのは以下の2つです。
・ランジュが同好会と自身のスクールアイドルとしての方向性の違いを主張し、同好会には入らずあくまで一スクールアイドルとして第2回SIFへの参加を表明するシーン
・今回の挿入歌「Eutopia」のMV内に散りばめられたランジュの心理を表すようなシーンやオブジェクトの数々

今回はこの2つを軸として、ランジュの心境はどのようなものなのかについて考えたことを書いていきたいと思います。最後まで見ていただけると嬉しいです!


①MVから心理を読み解く

先程も述べたように、「Eutopia」のMV内ではまるでランジュの心理を表しているかのようなシーンやオブジェクトが存在していました。その中でも特徴的に感じたのは以下の5つです。

・水
・鳥籠(檻?)
・ランジュがかき消した人々
・ランジュが前髪をかきあげるシーン
・メインステージ上にあった大量の水槽

①水

MV中に頻繁に、というかサビ前までほとんどのところに出てきたのが「水」です。これだけの描写があるのなら絶対に何か関係あると思いピックアップしました。

水には分析心理学的に、「無意識」「感情」「活力」「治癒力」といった象徴があると言われています。
今回のMVの内容を見ると、「無意識」のニュアンスが強いように思えます。なぜこのワードをピックアップしたかは後ほど述べます。

②鳥籠

水と同様、MV中にこれでもかというくらいに出ていたのが「鳥籠」です。曲中映像では水とセットで出てくることが多く、ランジュ本人が水中の鳥籠に閉じ込められていた描写、りんかい線車内でランジュの周りに存在する無数の「中に水が入っている鳥籠」が確認できました。

鳥籠と聞くと、「不自由」を連想します。実際「籠の中の鳥」という言葉も存在するくらいです。

ここで、先述した「水」=「無意識」の式を当てはめてみます。
水と鳥籠を組み合わせることによって「無意識のうちに自由を奪われている」という解釈をすることができます。

MV中のりんかい線車内のシーンを振り返ってみると、「ランジュには周りの人間が無意識のうちに何かに囚われているように見える」と捉えることができます。
また、サビ前のシーンではランジュが水中の鳥籠から直接の描写はないものの解放されるようなシーンが描かれています。このシーンでは「ランジュが何かから解放された」と解釈することができます。
では、「ランジュが囚われていた何か」「ランジュの周りにいる人間が囚われている何か」とは一体何なのでしょうか。これについても後ほど説明します。

③ランジュがかき消した人々

この描写に関してはアニメ本編の考察とあわせて述べたいので項目のみに留めておきます。

④ランジュが前髪をかきあげるシーン

サビ直前でランジュが前髪をかきあげるシーンがありました。
前髪をかき上げる動作は、心理学的には自分自身の魅力をアピールする時の動作だと言われています。自分のパフォーマンスでその場にいた生徒たちに魅力をアピールしたランジュの心理そのものと言えるでしょう。

⑤メインステージにあった大量の水槽

ランジュがパフォーマンスをしていたメインステージには大量の水槽が設置されており、その中では無数の魚が泳いでいました。また、MV中におけるランジュの入浴シーンでも窓の外を大量の魚が泳いでおり、まるで水槽のようでした。

実は夢占いにおいて水槽で小魚を飼う夢は、自身が何かを支配したりコントロールしたりできるものを持ちたいという願望の顕れだと言われています。

では、ランジュは何を支配したかったのでしょうか。それは同好会のPVを見に東棟を訪れていた人たちとみて間違いないでしょう。

事実、ランジュは劇中で自身のパフォーマンスでその場を一瞬でライブ会場に変え、その場にいた人たちを同好会のメンバーも含めて魅了していました。

スクスタにおいてもランジュはライブを始める前に「支配してあげる」と宣言していました。
自身のパフォーマンスでその場を魅了した=支配したランジュを表した描写として、これ以上ないくらいぴったりな演出だと思います。


②アニメと合わせて心理を読み解く

さて、MVに出てきたシーンからランジュの心理を読み解いてきましたが、それだけではさすがに不十分なので、ここからはアニメのランジュの言動を振り返りながら、足りない部分を補完していこうと思います。

①「与えるだけでいい。誰かに支えられなきゃパフォーマンスもできないアイドルなんて情けないわ」「この同好会では私の夢は叶いそうもない」

これはランジュが同好会のメンバーに向けて放った言葉です。ランジュを案内している途中のシーンで、歩夢自分を含めて同好会のみんなが侑やファンのみんなに支えられているからこそスクールアイドルでいられると話していましたが、ランジュはそれとは真逆の考えです。

ランジュの夢は「誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい」というものでした。私個人的には「誰よりも」という部分がキーワードになると考えています。
ランジュの夢は「全てのスクールアイドルの頂点に立ちたい」と言い換えることもできるのではないでしょうか。言い換え方がすごく単純になってしまいましたが、「絶対的な頂点に立つために最後に必要になるのは結局自分の力である」というのがランジュの考えなのではないかと思います。
だからこそ、誰かに支えられながら夢を叶えていくスタイルの同好会に対して「この同好会では私の夢は叶いそうもない」と主張した訳です。

上記を踏まえたうえで、先程の気になるMVのシーンでピックアップした「ランジュがかき消した人々」の項目に戻って考えると、これは「頂点に立つのは己一人」「周りの助けは不要」といったランジュの心理を表したものだと捉えることができます。

②「もう一度聞くわ、侑。あなたはどうして同好会にいるの?」

これはランジュに対して放った台詞です。の夢がスクールアイドルでない以上、このような疑問が湧いてくるのは至って普通のことだと思います。

ランジュが見抜いていたかどうか定かではありませんが、侑の現状は小テストで赤点をとってしまうという音楽科と同好会活動の両立ができているとはとても思えないものでした。
あくまで憶測ですが、ランジュの目には「同好会にいることが枷になって侑自身の夢が叶えられるのが困難な状況にある」という風に見えていたのかもしれません。

だからこそランジュ「同好会を離れて自分の夢を真剣に追い求めるべきよ」と続けて侑を気遣っているともとれる言葉を放ったのではないでしょうか。


③ランジュの「過去」を考える

ここまで、MVとアニメ本編と合わせてランジュの心理を考察してきました。先程「水」と「鳥籠」の項目で、ランジュの周りの人々は何に囚われているように見えたのか、ランジュはかつて何に囚われていたのかという疑問を掲示しましたが、私の中で一つの仮説が立ちました。

それは、ランジュの周りの人々やかつてのランジュが囚われていた鳥籠の正体は「仲間」ではないかということです。

今から述べる内容は一人のラブライバーの憶測に過ぎないということをご理解いただけると嬉しいです。

ランジュはかつて「仲間」関係のことで失敗したのではないかと考えています。

文章にするにはまだ力不足で説明しづらいので、予想を箇条書きにしてまとめてみました

・ランジュもかつてはスクールアイドルのグループに所属していた
・グループとして活動する以上は仲間全員が1つの方向を向いて活動しなければグループの目標や夢は達成できない
・先述の通り、ランジュは「誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい」という夢があった
・グループの方針とランジュの夢との間で摩擦が発生した(おそらく1期2話における5人時代の同好会のトラブルに酷似した内容)
・自分の夢を叶えるためには仲間の存在が枷になると考えたランジュは一人で夢を叶えることを決意した

以上が私の予想した「ランジュの過去」です。


④侑の決意を聞いて

さて、最後に同好会にいる理由を問いかけた後に返ってきたの言葉を受けてのランジュの心理を読み解きたいと思います。

「でも、やりたいことをやりたいって気持ちだったら私だって負けてないつもり」「私だって私のやり方でこの同好会で夢を叶えたいって思ってる」と返していました。現状はまだまだではあるものの、ランジュに返答しているの目は「大好きな同好会活動をしながら、音楽の夢を叶える」という決意と覚悟に満ちていました
それを見たランジュはどこか、を少し認めているように見えました。

ランジュのやり方を否定しているようには全く見えませんでした。それは、ランジュが「仲間」というものを完全には否定していないことの裏返しであるとも思えます。

だからこそ、ランジュは自分のやり方が本当に正しいのかを確かめるために同好会に勝負を挑んだのではないかと考えています。


⑤最後に

以上が、アニメ2期1話を踏まえてのランジュに関する私の考察になります。

私自身、登場人物の心理を読み解くことは苦手で、一部ぶっ飛んだ内容の考察もあったと思います。もう一度言いますがこれはあくまで私個人の考察なので、今回の記事は一人のラブライバーの考察程度に捉えてもらって構いません。

この記事を書いているときも休憩中に1話を見ていたのですが、まだ1話だけなのに見どころが満載で、何度見ても盛り上がれるくらいにのめり込んでいました。

2期はまだまだ始まったばかり、これからどのような展開を迎えていくのかとても楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「Just Believe!!!」と「虹ヶ咲のこれから」

みなさんこんにちは。わらみんです!
先日、ブログを開設させていただきましたが、初投稿となる今回の記事では、私が最近魅力を感じている曲と虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に対する気持ちについてまとめさせていただきました。最後まで見ていただけると幸いです!

※今回の記事は、ぎぬまさん生春さん主催のタグ企画
「#ちっぽけな昨日までの私じゃない」「#明日へ夢を繋ごう」に参加させていただくにあたり、私の好きな楽曲・ライブを軸に書かせていただいたものです。

①「Just Believe!!!」と2つの問い

早速ですが、最近私が魅力を感じている曲は、

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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 「Just Believe!!!」です!

私は先日、
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会4thライブ Love the Life We Live
に現地参加させていただきました。

初めてLove U my friendsの衣装を生で拝めたり、ユニットのパフォーマンスを再び見ることができたり、新規ソロ楽曲を通してそれぞれのスクールアイドルの新たな一面に触れることができたりと、個人的には今までの虹ヶ咲のライブの中で一番盛り上がったのではないかと思います。

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そんな中で4thライブ以降、自分の中で特に印象が変わったのが「Just Believe!!!」です。

この曲は初期の9人に加えて、栞子ちゃんも入れた10人で歌う楽曲であり、今回のライブまでは自分の中では、漠然と「新たなるスタートをイメージした曲」という印象であるということ、ライブの締めで盛り上がる楽曲であるということの2つの感想しか持ち合わせていませんでした。

自分自身、この曲に対して

・アップテンポで盛り上がる楽曲のはずなのに、ほんの少し寂しい気持ちになるのは何故なのか
・何故リリース以降、3rdライブを除く虹ヶ咲のワンマンライブのラストに来ていたのか

この2つが頭の中に疑問として残ったままでした。

この記事では、そんな2つの疑問に焦点をあてて、曲や今回の4thライブ、今までのライブを振り返りながら導き出した自分なりの答えを記していこうと思います。

②「Just Believe!!!」と「虹ヶ咲の過去」から見出した答え

※前置きとして、副題の「虹ヶ咲の過去」というのはここでは「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のこれまでの物語」というニュアンスとして書いております

私は「Just Believe!!!」のイントロがとても大好きです。
ファンファーレのようなメロディー、そしてそのあとに流れるアップテンポなメロディー、この2つがセットでやってくることで、これからひとつの曲(物語)が始まるんだということを感じさせてくれます。

広げた 真っ白なページ 
色とりどり 思いのまま描いた 
小さな夢のカケラたちが 
きっと運んできてくれたんだね 
こんな出会い

上記は、「Just Believe!!!」の1番の歌詞の一部です。

この歌詞を聴くと、虹ヶ咲のメンバーの一人ひとりがそれぞれの夢を持ってスクールアイドルを始めた場面、そして彼女たちが集まって1つの同好会を結成し、スクールアイドルフェスティバルの成功やスクールアイドルエキシビションの出場にこぎつけるまでの物語が頭の中に浮かんできます。



ここで少し、話を4thライブのオープニング演出に持っていきます。

今回の4thライブではメンバーの登場の仕方が今までと一味違いましたよね。
今までのライブはオープニングが流れた後にメンバーが揃って登場するというのが一般的でした。
しかし今回のライブではメンバーが1人ずつ、そしてそれぞが少し違う位置から出てきていました。この登場の仕方は栞子役の小泉さんまで続きます。そしてランジュ役の法元さんミア役の内田さんはそれぞれのサイドステージから現れ、最初の10人はステージ中央に集まり、最後の2人はお互いに手を繋いで花道を歩いて10人のもとへと向かいます。そして12人が集まり、1曲目の「L!L!L!」が始まるという流れでしたよね。

私個人としましては、この演出がまさに先ほど述べた1番の歌詞の最初の部分、そして虹ヶ咲の物語の2つと同時にリンクしていると感じました。


メンバーの一人ひとりが違った場所から別々に出てくる演出はそれぞれ違う夢や希望をもって同好会に集まる描写と重なって見えました。
また、法元さん内田さんが合流する前に一度、10人で中央に集まってきました。ここでスクールアイドルフェスティバルの成功までを表しているように思えました。

そして、スクールアイドルフェスティバルのみんなの輝きに影響され、海を越えて虹ヶ咲学園にやってきたランジュミア(法元さんと内田さん)の2人が合流して12人の虹ヶ咲として初めてのライブが始まります。

この一連の演出によって、1番の歌詞である小さな夢のカケラたちが運んできた出会いを思い起こさせてくれます。



同好会が復活するまで、そして栞子が加わってスクールアイドルフェスティバルを成功させるまでランジュミアが加わってールアイドルエキシビションの出場に漕ぎつけるまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。様々なトラブルを経て、それを乗り越えて彼女たちは夢を叶えてきたのです。

そんな時に、「Just Believe!!!」のこの歌詞が浮かんできます。

土砂降りでもね
まぶしく照らしたら
鮮やかに浮かぶ道
さぁ 進もう

この歌詞は、「どんな困難に直面しても精一杯光り輝けるように努力すれば、明るい未来はきっと待っている」と読み解くことができます。
そして2次元だけではなく、コロナ禍以降思いどおりのライブが中々開催できない中で、それでも精一杯輝き続けてきた虹ヶ咲のキャストの方々の姿も思い起こさせてくれます

ここまで、歌詞と虹ヶ咲のストーリーがどのように繋がっているのかを書き記してきましたが、私は「Just Believe!!!」は1番の歌詞を通して虹ヶ咲のこれまでを振り返っているように思えました

私自身、「これまでの振り返り」というのは、物語が1つの区切りのところまで来た時に出てくるものだという認識でした。
文章にするととても単純に思えるのですが、振り返りをするタイミングがライブの締めとなると、嫌でも「ライブが区切りを迎える=もうすぐで終わりを迎えてしまう」という実感が強烈に湧いてきてしまいます。
ここに、私が抱いていた、「なぜアップテンポで盛り上がる楽曲のはずなのに、ほんの少し寂しい気持ちになるのか」という1つ目の疑問の答えがありました。

③「Just Believe!!!」と「虹ヶ咲の未来」から見出した答え

しかし、私自身が抱く感情は、寂しい気持ちだけではないというのもまた事実です。
では、どういう感情を抱くのか、それは「虹ヶ咲の未来に対するワクワクした気持ち」です。

どこかで 沈んでく夕陽が ほら
また どこかで昇るよ

上の歌詞は、「Just Believe!!!」の中で私が最も好きな部分です。
私はこの歌詞を聴いて、「ある1つの物語が終わると同時に、また別の物語が始まる」という、寂しさワクワク、両方の感情が同時に湧いてきました。

ライブにおいても、楽しい時間が永遠に続くなんてことはなく、いつかは終わりがやってきます。
そしてその度に寂しさ・名残惜しさなどの気持ちが湧いてきていました。

しかし、区切りのタイミングで必ずと言っていいいほど、新展開の発表もされていましたよね。

それぞれの物語やライブの区切りで発表された内容は以下の通りです。

・1stライブ⇒アニメ化決定、2ndライブ決定
・2ndライブ⇒3rdライブ決定、アニメティザーPV発表
・シャッフルフェス⇒ユニットファンミ決定
・3rdライブ⇒4thライブ決定、アニメ2期決定
・4thライブ⇒5thライブ決定、アニメ2期ティザーPV発表
・スクスタ1stシーズン終了後⇒栞子加入決定
・スクスタ2ndシーズン終了後⇒ランジュ・ミア加入決定

どれもこの先が楽しみになるような展開ばかりで、当時はすごくワクワクしたのを覚えています。

私は、「どこかで沈んでく夕陽」「まもなく終わり、区切りを迎えるライブ・物語」に置き換え、「どこかで昇る」「虹ヶ咲が新たな展開を迎える」と置き換えて考え、次に締めに「Just Believe!!!」が起用された2ndライブ・シャッフルフェス・4thライブを思い起こして考え、すぐに2ndライブのBDとシャッフルフェスのBDを再生して「Just Believe!!!」のパフォーマンスをもう一度見てみました。

2ndライブで感じたのは、「これから始まるアニメ、栞子を加えた10人の同好会活動に対する期待」
シャッフルフェスで感じたのは、「虹ヶ咲初のユニットライブに対するワクワクした気持ち」
でした。

そこで気づいたのは、「同じ曲を聴いているはずなのに、聴く場面、聴く場所によって全く違う曲になるんだ」ということです。
ここに、私は「Just Believe!!!」という曲の奥深さを見出しました。


4thライブのラストでも「Just Believe!!!」が披露されました。
その時に私が感じたことは

「12人が揃った初めての大きなライブがまもなく終わりを迎えることに対する寂しさ」「ミアとランジュが加わり、新たな形の虹ヶ咲が誕生したことに対する喜び」「12人と1人が作り上げる新たな物語に対する期待」です。

チケットを手に入れてから3か月以上の間楽しみにしていたライブで、この日のためにたくさんの準備もしていただけに、ライブが終わることに対してはとてつもない寂しさと喪失感で涙が出そうにさえなりました。ですが同時に、5thライブやアニメ2期も控えてさらにアクセル全開で突き進んでいく虹ヶ咲の今後にワクワクしていたのもまた事実です。

寂しさを覚えるはずの場面で、虹ヶ咲の未来に対する前向きな感情を抱かせてくれる「Just Believe!!!」は、間違いなくライブの締めにぴったりの曲です。
これが、「なぜリリース以降、3rdライブを除く虹ヶ咲のライブのラストに来ていたのか」という私が抱いていた2つ目の疑問に対する答えです。

④最後に

初めての記事では、私が好きな虹ヶ咲の曲を4thライブの思い出とともに語らせていただきました。考えたことや感じたことを文章にして表すのは想像以上に難しく、読みにくい部分もあったかもしれませんが、ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!

この記事を書きながら、12人と1人が作り上げていく虹ヶ咲の未来がますます楽しみになってきました!
まずはアニメ2期、どのようなストーリーが待っているのか今からワクワクが止まりません!!

まもなくアニメ2期の放送を迎える虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のこれからの活躍に期待して、今回の記事の締めとさせていただきます。

最後まで本当にありがとうございました!!